お茶の山の杉山さん

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お茶の山の杉山さん

朝から三連続のお茶ばなし、八十八夜のお茶摘み話は続きます。

東山茶業組合の皆さんとの出会いは、仕事のパートナーである鈴木もとおさん
のご親戚として訪ねたのが始まりです。

「五月のゴールデンウィークはお茶摘みの最盛期という意味のゴールデンウィ
ークなんだよ」

杉山さんが言うとおり、お茶工場は組合員の茶畑から絶え間なく生茶葉が運び
込まれているのです。

杉山さんご一家のお茶畑は急な傾斜をスイスイと上るお父さん、刈り取った茶
葉の大きな袋を担いで運ぶ元気なお母さん。

杉山さんがお茶工場の昼夜を問わない12時間交代の当番の間は、お父さんお
母さんと共にお茶を刈る、奥さんで刈り取られていくのです。

カマボコ形に揃えられたお茶の畝を片側づつ刈り取って行けば、反対側を刈り
ながら同じ畝を戻れば一列のお茶の木の刈り取りが終了します。

ぐっと唇を結び、やわらかくて美味しいお茶を摘み取ろうと真剣な目で作業が進
めば、「写真撮らせてください」なんてなかなか言えないのです。

「やあやあ」とお父さんが察していただき、忙しい合間においしいお茶家族のみ
なさんを写真に収めることができました。

手前が働き者ご一家が刈り取ったお茶、手元の葉はカメラが「ありがとうござい
ます」と声をかけた直後、刈り取られていったお茶の葉です。

生まれて初めてお茶畑でお茶を育てて刈るご家族とお話ができたのでした。

美味しいお茶を煎れた香りの向こうに、杉山さんご一家の笑顔がゆれているよ
うでした。

東山のお茶、お母さんが運んだお茶からできた新茶をおいしくいただいています。

ごちそうさま、またお訪ねしますね。


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