薄葡萄うすぶどう

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薄葡萄うすぶどう

山梨の名物と言えばほうとうを思い出す。鉄鍋で一人前づつ供
される味噌仕立ての具にはカボチャが入っている。溶け出した
甘い味が好きで体を温めてくれる冬のごちそうを味わっている。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

どこで聞いたか体によいと聞き、中学生は袋詰めのレーズンを
買ってくる。数個を口にほおりこみ寝転んだまま本の中に埋没
してゆく、読書に夢中な中学生の口にはレーズンの香りがいっ
ぱいになっている。

ぶどうは干され縮みレーズンとなればそのうまみは凝縮されて
いる。デラウェアなどのぶどうを食べるのは面倒で苦手でも、
レーズンとなればいくらでも食べることができる。

本は進み、ますますその世界に夢中になるとレーズン袋もすす
み、口は独特の匂いが強くなる。そして食べ進んだ袋に気づく
のである。

忍野八海の売店で勧められるままに盛った干しぶどうを食べて
みた。小さなものもあればマスカット色の大粒のものもあった。
どの味も読書好きの中学生に戻すに充分な味と匂いがした。

深いふかい青の忍野の水を覗きこみ、その記憶を反芻していた。


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