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カテゴリー │シトロエンC6

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ランドマーク・プランニングemuさんのご厚意でシトロエンC6を試乗させて
いただくことになり、ならばとサン・ラファエル高林シェフに「ご一緒しましょう」
とお誘いした。

時間をつくり、3人で午後のひと時をともにした。

フランスで修行したシェフは言う。

「シトロエンはむしろ貧しい層の車で、フランスにはたくさん走っています」

日本ではシトロエンは特別な位置と意味を持つ。

小さなエンジンを回して比較的大きなボディを持ち、スピードをあげて走る
のがシトロエンの持ち味、近代シトロエンをシェフがテイスティングするの
も一興。

フランスは文化と歴史が混在し、最新のモードと田舎生活が同時に存在
する国であり、広い。

フランスといったら何を考えるだろう。
車ならプジョー、ルノー、シトロエンの3社があり、モードがあり、料理が
ある。

デザインの国であり、ソースがあり、テイストを模倣される国である。

シトロエンC6は最高のソースを持って料理され、飾られた車であるはずが
ファーストインプレッションにも対応するように、奇をてらってはいない。

が、フランスはそう簡単には理解できない。

日本に唯一のロータリーがあるなら、フランスにはハイドラクティブという
油圧のサスペンションを持つシトロエンがある。

C6が唯一というゆえんであり、模倣を許さない。

モードとソースを味わい、理解して新たなる解釈で日本で展開することを
行うフランス菓子店の工夫はここにある。

「きますね。感じます」、シトロエンは腰で感じる車でもある。

揺れて、戻る、その間がある。

かつてシトロエン乗りは大きなクルーザーに乗せられたと表現した。

午後のひと時、山道と高速を体験した三人は大いにフレンチフラッグ
”シップ”を堪能した。

まだまだ簡単にはソースの構成は理解できず。

それがフレンチのフレンチであり、フランスを理解するならば現地でと
いう修行の理由なのである。

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この記事はシトロエン浜松”フジオートステーション”の山下さんのご厚意と、
ランドマーク・プランニングemuさんの声かけで行った試乗記より。


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