イチロー的こころ（旧版）

月曜の朝はとても静かにはじまり、窓下の道路を走る車が今週も忙しいぞと
告げている。

昨日も、今朝も人の中にいて、メールで電話でオフでいろいろな話をする。
人が及ぼす影響でとても元気に思える午前はとても楽しいものですね。

書きつづけている「音楽夜話」は余話のつもり、ときおり昼間でも書きたくなり
ますからね。お許しください。

生涯に出会える音楽は求める時と求めない時がある僕にはしれている。
その中で「佳作」なものに出会い、ときおり思い出す。
歌という世界は、詞の中に込められた人生の真実がかかれていることに気づ
きます。

「恋不思議」は海援隊の曲、特別に好きな歌い手でもなく、なにげに耳に入っ
てきた頃があり、この曲が好きになった。

武田鉄矢さんは歌います。

「街で流行の恋歌たちは愛していますと、くりかえすけど、私の恋はとても静か
でうつむくだけの私になった」

恋という出会いは皆に喧伝することではなく、静かに私を知るすべとなる。

静かなる心を持つことがとても共感できるのです。

さらに歌う。

「人が人を愛することがとても不思議に思えてくる、心が心を探して歩く、恋す
ることは、なんて不思議なことだろう」

人と人の心がふれあい、そこに得られた暖かさを求めて歩き出す。
居心地のよいところがそこにあるのかと確かめたくなる。

恋のもつ一面を静かに歌ってくれるのです。

人は必ず人を探している。心が心を探して歩くのです。

静かに心を探す旅は生涯つづく、それを得られたなら最高の喜びとなる
ことを、人は誰も気づいているのです。

よき本と同じように、歌も私たちに教えてくれています。