せつない水曜日

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せつない水曜日

冬の雨の夜、心がひとりぼっちになれば誰かの声が聞きたくなる。

誰にもあるそんな心象の日、窓の外には雨を吹き飛ばして車が走っていきます。

こんばんは、音楽夜話の時間です。

ひとりぼっちの時に聴く曲がありますね。少し気恥ずかしいからそんな曲を好き
だとか車などでは聴かない、けれど心にいつまでもあるような曲ですよ。

昔ならば悲しい恋の終わりの歌であったり、古き中島みゆきのうらみ歌であった
り、成長とともに聴かなくなったけれど、その曲を聴いた時で心の成長を停めた
ような歌があったりするのです。

どんなきっかけなのか、運命なのか、今考えれば若さでもあった頃の出会いは
いつか離れ離れになってしまっても、どこか心にひっかかり、その人との思い出
はその日までで停まってしまっている。

人は知り合った人と心通わせて成長するけれど、途中で終わった心通わせは
その場に留まって過去に置いてきているのです。

「声が聞きたい夜があったら」そんな歌詞に誰を思い出すのでしょう。
たとえ誰も思い出せないでも、そんな気持ちになりたい夜もある。

外は冷たい雨、歌は心を遠い昔に連れていき、出会った人と心通わせた日に
戻り、留まった心を探しに歩くのです。

今晩は、ふきのとうで”柿の実色した水曜日”をお聴きください。

気づけば、今日は水曜の夜、人は強くなくてもよい夜もあるのです。

この歌はワルツ、リズムに心乗せてせつなくなるのです。


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この記事へのコメント
せつなくなる曲といえば、
昔、良く聴いていたのが、因幡晃の「わかって下さい」です~。
カセットテープの頃だったので聴きすぎて
音が伸びたりしてましたね。。。  良き青春の時です・・・。
Posted by カールカール at 2008年01月24日 01:02
カールさん、こんばんは、この文を書いている時に
わかってくださいのことを考えていました。
一人で浸って聞く歌は、仲間と一緒に歌う歌とも違う思い出がありますね。
Posted by イチローイチロー at 2008年01月24日 02:15
コメントいたします。
映像が伝えてくれる、寒さやせつなさ。
撮る人の心清ければ、心伝わる。
冬と春の挟間の瞬間。
Posted by 大黒屋 at 2008年01月24日 17:23
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
冷たい季節だからこそ、か弱い葉がけなげに思えます。
Posted by イチローイチロー at 2008年01月25日 01:48
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    コメント(4)