散らない木の葉

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散らない木の葉

太田裕美さんを初めて見たのは、NHKのステージ101という音楽番組。
若き音楽才能たちが集い、ソロで、コーラスで和洋の最新のヒットを歌い、オリ
ジナルソングも多く発表されました。

その中に、お嬢様そのもので、舌ったらずで甘えた歌い声の太田裕美さんに
夢中になり、やがて”雨だれ”でデビューすると、その歌、歌詞の世界は、まだ
恋に恋するだけの高校生の僕らの理想の恋人として憧れたものでした。

彼女の詞を書くのは、松本隆さん、後にアグネスちゃん、松田聖子、高田みず
え、マッチなどの一連の作品を書いた、詞人でした。

彼の作品に憧れ、裕美さんの歌がほとんど松本隆さんだと知ると、余計に好き
になる。

松本隆さんの作品は、独特の言葉を使い、ドラマを見るように聞いていける。
歌を聴きながら、読み聞かされているような気持ちになるのです。

そしてそれを歌う歌手も、それを伝えるに充分な素材たち、歌うだけでなく、詞を
聴かせるプロたちなのでした。

9月には、「さっきの電話のあなたの肩の近くで笑った人は誰なの?」という
ドラマづくりで、雨の中タクシーに乗る彼女の心を歌う。

そして秋には、「もう三日あなたを待って窓際の花も枯れたわ」と、花に自分を
重ねる彼女の心を聴かせてくれるのです。

「最後の一葉」はご存知オー・ヘンリーの短編、ここに材をとり、歌詞としてつくり
あげ、そして素材である太田裕美さんに歌わせる。

説明が長くなりました。
秋の夜jは、冷え込んできますね。

では太田裕美さんで”最後の一葉”をお聞き下さい。


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