イチロー的こころ新版に移行しました!

カテゴリー │イチロー的ココロ



イチロー的こころをお読みいただき感謝いたします。

イチロー的こころは2011年4月から始めました「南浜名湖FISH&TIPS」の前のブログとして運営していたものです。

この度、2020年10月15日に新たなる「イチロー的こころ」を開設しましたので以下からお読みください。

イチロー的こころ

転ばないよう生きてきたつもりが2019年末突然倒れ2020年10月に杖を突いて一旦復帰、外来と短期入院で今後完璧な復調を目指していることから入院・療養生活をプラス思考で学びと感謝の毎日に変える病院あるあるを紹介します。

誰でも可能性があること、ご家族などが経験するだろうことを健康な方にも知っていただけるよう書いています。
今後ともよろしくお願いします。






 

開拓という名のブドウ ピオーネ

カテゴリー │くだものがたり



世には尽きないコンテンツというものがあり、それを探せば無限の材に出会うことができる。

かつてここでは花に出会っては「はなばなしい」を、色に出会っては「色辞典」や「洋色辞典」を書いたように、また新しい無限に出会い書き始めることとする。

それは果物や野菜である。ついては「くだものがたり」と名づけてはじまりとするのです。

大きな実のブドウを買ってきて冷蔵庫で冷やし、さてはと冷蔵庫を開ければそのフレーバーを冷気の中に満たし皮まで冷えた実が、さあ食べてと誘惑する。

シャワーの後でな、と言うものの、適当に洗ってタオルを被り冷房した部屋の中で今度はこちらが冷蔵される喜びを愉しむ。

ピオーネは甘いだけでなく香りを併せ持つブドウであり、きらめきを持っている。

大きな実をプチンと弾けさせる瞬間を楽しみたのしみ、房の実の数だけシャワーの後の乾きを癒やし充実するのである。

ピオーネとはイタリア語で「開拓者」を表すという。

開拓者は冷蔵庫にいるだけで空気を満たす存在である。さらにブドウは個を房ほどの量で楽しめる果物である。



※取材協力:ビアンカン




 

春とおからじ 豆の花

カテゴリー │花ばなしい



春まだ遠い日射しに向ってくるくると蔓を伸ばすマメ科の花を見つければもう春は遠いものではありません。

春に咲くレンゲソウ、春一番に育つスイートピー、畑の豆の花もまだ寒いうちにそのコロリと丸い花を開きはじめます。
白くかわいらしい豆の花を見つけました。

豆の花は白い蝶、黄色い蝶のように咲きはじめます。
まだ冷たくとも暖かい日射しもあるんだようと教えてくれる花の蝶たちです。

畑に豆の花を見つけたら、来る二月には畑の日溜まりにレンゲソウの蕾みを見つけることができるのです。

豆の花咲く畑の角に見つけた自動販売機にはショウガハチミツレモンが販売されています。
寒い朝にそれを飲めば喉を刺激して温めてくれる朝一番の飲みものです。

まだ成るものもない畑の中に支えを立てた豆畑、そこに今年一番の豆の蝶が舞っているのです。



 

ピープー北風の花 サザンカ

カテゴリー │花ばなしい



浜松でもっとも南の道は中田島前を東西に結ぶサザンカ通り、この道は中田島から西へサザンカが植えられています。
真冬に盛りと咲く赤い花は、やがて花びらを散らし通りの隅に赤いカーペットを敷き詰めます。

毎日通りながらも寒いさむいとおっくうがり、盛り過ぎたかと残念がりした花に降りたってみます。

サザンカは冬の花、懐かしい唱歌にも歌われるように生け垣に使われる花、それも北風の中に咲いています。
歌の北風は「ピープー」と吹く風、写真を撮ろうと見事に咲く花を見れば、ピープー風にユラユラと揺れています。

椿は咲いた花ごと落ちるけれども、サザンカはハラハラと花びらを散らしていきます。
散るたびに紡がれる赤いカーペットの花、写真を撮る間も風が枝を吹き抜けてゆくのです。

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冬の日溜まり 春を待つ野菜の花

カテゴリー │花ばなしい



冬寒の道を行けどもまだまだ春遠く、冬晒しの木々にも野にも見るべきものが見つかりません。

春は見つけるもの、寒さの中に日溜まりを探せばそこに春の兆しを見つけることができるのです。

海に近い畑は先人の知恵でこんもりと盛り上がった防風林が作られています。そこに北風を避け、日射しを溜める場所がある。そこは近隣の農家のみなさんが、収穫後の畑から抜いた野菜の捨て場にもなっています。

土に還る前に根を伸ばした一部の野菜はこの日溜まりに育ちます。
大根の花です。

春ならば広く大きく咲く花も、今はまだかじかんだまま、それでも日射しを力に花をつけています。

野菜の花はその野菜の旬には見ることができませんが、収穫期を過ぎれば大きく茎を葉を伸ばしてそこに咲く、春遅くに見る花を、今は春まだ遠い防風林の捨て場に見ることができるのです。

風にチリチリと花を揺らし、それでも日射しに向けて開く花、その中に大根の花もあるのです。

小さな春は探そうと思えばそこにあるのです。

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冬の日溜まり 春を待つ黄色 

カテゴリー │花ばなしい



たとえ冬の冷たい風が吹きすさぶ季節でも、日射しがあれば日溜まりを見つけることができます。
そこに日射しをたっぷりと受ける葉を広げ青々した草があり、そこには春の花さえ見つけることができるのです。

風がいっそう強い海岸の近く、畑を守る防風林と防風林の間に、日溜まりと花を見つけました。

春を思わせる花はきっと黄色、もうこの季節に花を咲かせ初めています。
日射しをより受けようと広がった葉の群れの中に、ハシリともいえる花が咲き、続こうと蕾がふくらみます。
きっと花畑のようになる、花のはじめを見つけることができました。

花は風に震えているけれど、広がった葉たちは懸命に日射しを受け花に反射しています。
暖かい空気を作っては花よ花よと呼びかけているのです。

毎年2月になれば同じような日溜まりを探してはレンゲソウを探す、どこの日溜まりにまずは葉が育っているかを知っています。
けれど1月の今はまだまだ見つけることはできないでしょう。

その前に防風林の間にもう春の兆し、春の一番を見つけることができたのです。

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新春の海 ひねもすのたり のたりかな

カテゴリー │イチロー的ココロ



新春の仕事はじめ、朝の浜名湖の市場では寒い冷たいと感じたものの、風も無く日射しが強い南浜名湖は春の日を越え、上着を脱ぎシャツの袖をまくるよう、陽気という言葉を使いたくなるほどのうららかさです。

舞阪に事務所を移して春で4年、漁師さん仲買さん、魚屋さんに料理屋さん、多くの師匠を得て昼を暮らすこの町には独自の時間が流れています。

この「舞阪タイム」ともいえる時間に慣れてしまえば、もう街の時間には戻れなくなってしまうのです。

前出のように産地南浜名湖の一日はまだ暗い朝にはじまり、午後には仕事を終え、呑むものは夕方に呑みだして早く切り上げ、20時頃にはもう誰も起きてはいない、街の暮しとは数時間早くはじまり早く終わる時間を持っています。

4年もになれば、たまに打ち合わせで街へ行き、信号を三度も四度も待つような渋滞にいらだちます。
町内どこへ行くにも信号待ちすることもないような町に暮らせば、忙しさを自慢するような街に行かなくともよいのです。

海の産地の暮しは視点を異ならしています。
漁師さんに同乗させていただく船の上から、同じ浜松の街のランドマークを見ることがあります。

その海に網を曳き、大漁に船の喫水を変えて凱旋する海すがら、まるで無限航路の船は遠く見える国号一号浜名バイパスの浜名大橋が架かる今切を目指すのです。

新春の海はひねもすのたり のたりかな。
のたりの海に摘み取りを終えた浜名湖海苔漁師さんの船が行き、波紋を寄せてくる。
その元気なエンジン音さえ、いつのまにかのたりのたりの海のように瞼を閉じようとする窓辺の子守歌になるのです。

のたりの海へ明日はトラフグ漁が出漁予定、明日も早い、早く寝ようと漁師さんの生活に習おうと思うのです。

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タグ :南浜名湖


 

今年も現場から!浜名湖雄踏港 朝6時半

カテゴリー │イチロー的ココロ



この春四月で事務所を浜名湖弁天島に移して4年となります。

この4年あまり舞阪の漁師さん、浜名湖の漁師さんに学び遠州灘・浜名湖の幸を紹介していると、面白いことに生活時間が変ってきます。
早暁から出漁する漁師さんと同じように早寝早起きとなる。そんなことをするのも「のめりこみやすい」性格だからでしょうか。

かつてよりWEB制作や写真レポートものの編集で深夜まで仕事をするのを「自慢」にも思っていた男が、早寝早起きとなるのです。

夕方早々と仕事を終え、食事をし20時を過ぎればもう眠たくなる。
ヒトの睡眠時間は歳をとれば短くなると言われますが、早寝から毎日8時間も眠る子供なみの睡眠時間をとるのです。

早朝4時半には目覚めコーヒーを愉しみ、朝食を採って6時には出発、浜名湖の市場に6時半過ぎに着いては取材をはじめます。
そこには師匠である浜名湖の漁師さんに今朝の水揚げを見せていただくのです。

自然と共にある漁師さんは決して無理をしません。
強い雨や風ならば休漁、みんなで取り決めて一艘だけ出漁するようなことはありません。
何日も雨風が続いても、それは自然のこと、焦りもせずに待つのも自然と共にある漁師さんの生き方なのです。

それを知り、明日朝も元気な顔を合せようとすれば自然早く眠る生活となる。
とても夜の飲み会などつきあってはいられないなどと、誘われることもないのにうそぶいています。

明日は舞阪港のトラフグ漁が初漁となる。まるで漁師さんの心のように躍らせているのです。

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舞阪・浜名湖 フライキはためく産地で

カテゴリー │イチロー的ココロ



2015年のはじまり、じつに2年と8ヶ月ほどぶりに旧ブログ「イチロー的こころ」に戻る。
前回の記事は2012年04月23日、浜松から南浜名湖弁天島に事務所を移したのは2011年4月1日だから、それ以来1年は現在のブログ南浜名湖あそび隊!と共に書いていたことになります。

そして前回の記事を最後に南浜名湖あそび隊に注力したことになります。

常に中心となることを取材し掲載することを続け、また書くことの学びのために使ってきた「イチロー的こころ」を再開するのを今年の抱負とさせていただきます。

南浜名湖は海の産地と書きはじめる南浜名湖の魚や漁師さんの生活は春4月で4周年となりますが、未だ興味尽きず。
お伝えすること多すぎるほど、まだまだこのミッションは続けながら、私を語るところを再開したいと思います。

車、音楽、色、花に自然、人と興味尽きないところはこちらで紹介していこうと思います。

じつは今日は誕生日、まだまだ若い心失わない57歳の抱負として再開の挨拶とさせていただきます。


 

海へ還る 南浜名湖あそび隊

カテゴリー │イチロー的ココロ



長く続けている「イチロー的こころ」は、何かをテーマに何が書け
るかに挑戦する場としていますが、昨年4月事務所を海辺、浜名
湖畔に移したのは、海へ還ろうと思ったからでした。

人にはかつて「海の人」と「山の人」があり、新たに平地の人がで
きたのだと聞いています。

心の深層に「海」を持っている人は山より海を選びます。
この機会に海をテーマにしてみたいとその地「南浜名湖」を舞台
にして書きはじめたのが「南浜名湖あそび隊!」というブログです。



※南浜名湖あそび隊!:http://shlakers.hamazo.tv/

広域合併で浜松市西区となった舞阪町や弁天島は、浜名湖の南
の街です。昔から一行政区として歴史を重ねた海の町には独自の
文化があります。

浜松と隣接していても、海の文化を人と町には尽きぬ興味があり、
またさまざまに教えていただける地元のみなさんと知り合い、学ば
せていただいています。

海の人、海の文化の中で暮らせば、子供の頃から海覗きが大好き
だったことを思い出します。
海の生き物に興味を持ち、海の魚、海の人、海の暮らしをもっともっ
と知りたくなる。

美しい自然はどんな施設でも叶えられない無限の魅力があるのです。

イチロー的こころと共に、ご覧いただければ幸いです。


 

ブラック black

カテゴリー │洋色字典



和の色名に私たち日本人の感性を感じ、和の色を巡る旅をして
みようと思いたったのはさて、いつだったのでしょうか。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

和の色を極めるならばその色帳を見よう、うれしいことにインタ
ーネット上には和の色を集めたDICのページが存在していた。

日本の伝統色 和色大辞典 http://www.colordic.org/w/
が紹介する色は465色に達する。

そして世界の伝統色 洋色大辞典 http://www.colordic.org/y/
が紹介する色は285色となる。

このブログでその色全てを旅してみようと思い立ったのは、私の
師匠「着物と帯 大黒屋」さんの教えからでした。
お会いする度に、次なるテーマを師匠からいただき、ここ数年の
修行としているのです。

和色の旅のはじまりでは師匠は「丁寧に」とテーマを示してくれた。
そして洋食のはじまりでは「もっと丁寧に」とテーマをいただいた。

そして私は和色の旅を「色辞典」として続け、さらに「洋食辞典」と
して続けてきたのです。

一日一色、その色と色名を見てインスピレーションを受けたことを
書き続けていけばきっと「丁寧」となるのではないか、そう思って師
匠の後を進む弟子は過ごしてきた。

そして洋色の最後の色「black」をしてその旅を終えることになりま
した。

次なるテーマはなにか、「光」の師匠である大黒屋さんに教えを乞い
に伺わなくては、流されやすい弟子など前へ進めはしないのです。

そして旅の終わりにあたり、「丁寧に」「もっと丁寧に」を知ることがで
きたかを考えているのです。
丁寧の心を、もっと丁寧にの心を毎日続けて書いてゆくことに求めた
二つの色の道を今、終えようとしています。

まずはここで師匠に一つの節になったことを報告いたします。
そしてある色の道を極めたことでひと息つこうとしています。

師匠、近々、おじゃまいたします。そして次なるテーマをいただきに
まいります。

最後に、色数とカテゴリーに書きためた数が違うのはご愛嬌、旅の
途中でどこかのカテゴリーに間違って登録されたのか、これは調べる
ことをしないのである。それが修行が足りないイチローらしいことなの
だと言い訳をしておく。

色辞典・洋色辞典おわり


 

ウルトラマリン ultramarine

カテゴリー │洋色字典



子供の頃に本の楽しさに目覚めたのは母が毎月とってくれた世
界名作全集というハードカバーの大きな本からでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

その中には大好きな「長靴下のピッピ」もありましたし、アンデル
セン童話もあり、ピノキオの中でものいうこおろぎに怖がったり
もしました。
そして赤いろうそくと人魚の世界で日本の童話にも触れていた
のでしたし、死ぬまで踊る赤い靴をはいた人魚姫にも会ったの
でした。

その中で内容は忘れてしまったのにタイトルだけ忘れない、そ
の後、ほかでその本を見つけたことのないものがありました。

「森は生きている」という本でした。
イメージは暗い森でありましたし、寒くもありましたからきっとロ
シアや東や北ヨーロッパの本であったのだろうと思うのです。

そして今は海辺の町にいますから、毎日「海は生きている」と当
たり前のことを思っているのです。

多くの漁師さんや漁協のみなさんに教えていただく魚のこと、そ
の種類の豊富さに夢中になって港に通っているのです。

生き物は創造者がどんなに苦心を続けたのだろうと思うほどの
種類があります。動物でも不思議なのに海の生き物ときたら、陸
の私たちが想像もつかないほどの形と色をしているのです。

海は生きているから、私たちは興味尽きることがありません。
海から揚げてきたものは私たちの驚異の的ばかりなのですから。

小さな深海魚を港で拾って眺めればその生き物のストーリーを
考えられる。その形は想像もつかない不思議する形をしているの
です。

海は生きている。そして海の傍で生きている。
今年もこの町で生きていこうと思うのです。


 

オールドローズ old rose

カテゴリー │洋色字典



年齢を重ね髪に白いものが混じり始めてから人は美しさを増す。
年齢を重ねる美しさは何もかも新品のような者にはない経験の
魅力を持っているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

齢八十歳を迎えた母とのデートは父の病院へ向う道、帰り道と
なる。病院に通ってはや二ヶ月になろうというこの時期は、家族
にとって最もキツイ時期であると医者も言う。

それでも家族はそれを乗り越えて、父を回復の希望がもてるま
でにした。とたんに気を緩めて母が風邪をひき、体力を落として
しまった。

「はい、お母さんに」、妹が母にプレゼントをした。
もうあまり出かけない母は一生分の衣装があるのだと、服を買う
こともなくなっている。着慣れていてこれがいいのと、同じ冬の上
着を毎日着て見舞いに出かけている。

妹が選んだのは品のいい白系のスプリングコートで、母は喜んで
それに着替えた。
白いものが混じるどころか、まもなく銀髪になろうとする母は白い
コートを着ればまた輝いているように見えた。

老女はまた少女のように喜び、コートを着た姿を鏡に映している。

父は「すまいないなあ」と言いながらスプーンでお粥を口に入れて
もらいながら母を見る。
息子も娘も少しだけ気をきかせて部屋を出る。

美しいことは年齢を重ねた向こう側にあり、服とは年齢と経験を
経たものを美しくするものをいう。
オールドローズ、母を色で表すならまさにこの色なり。

帰りに久しぶりのマーケットデートをすると、風邪ひき中にみられ
なかったほど母の目は輝いていた。

娘に息子に、看護師さんにもほめられたコート
自慢のスプリングコートを着た母はことのほか輝いてみえた。


 

ウォーターグリーン water green

カテゴリー │洋色字典



海の色はなに色、昨年の4月から海を見下ろす事務所に移って
から毎日違って見える海の色を見て過ごしているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

海の色を青というならば、蒼のほうが的を得ているようですし、
海軍の使う海の色ならば群青が、アメリカでしたらネイビーの青
にはネイビーブルーがあるのです。

海の町に来て一番気持ちがよいことは海の男たち、漁師さんの
気風に触れたことです。
どんな仕事でも左右を決め付けることができないものですが、漁
師さんは違います。
風波があるだろう日は、出漁か休漁を前日に決めてしまう。
たとえ朝になって少し納まってきていても、それを変えないのです。

決めてしまえばただの一艘も漁に出ることはないのです。

そんな気風を持つ漁師さんはまさに海の色を最も見る人たちです。
けれども一緒に船に乗せてもらえば、きっとこの海の色を見せた
かったという色を教えてくれるのです。

沖に行けば海の色はどんどん変っていきます。
その中に潮目をいう変わり目があり、そこから先がとてつもなく美
しい色をしていたりするのです。

「この海を見せたかったんだよ」、必ず見られるものではありませ
んが漁師さんでさえ感動する色を海は見せてくれるのです。

海と空は一対のものです。空美しければ海美しく、その光は海の色
を次々と変えていきます。

「この空を見せたかったんだよ」

漁師さんは暗いうちから沖へ出て、ただ一人美しい夜明けの空を
独占しているのです。

海は何色なんて私たち陸(おか)の人には言えないほどの色をプロ
たちは持っているのです。



 

レグホーン leghorn

カテゴリー │洋色字典



ニワトリは世界のどこにでもいて、身近であり、その卵や肉を私
たちは日常にいただいています。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

じつは骨ぎらいは子供の頃のトラウマによる。
まだまだクリスマスに立派なケーキなど用意できなかった頃の
クリスマス、子供だった私たち兄弟は、母から憧れのローストチ
キン、鳥の腿肉をいただいた。

家で食べるご馳走に骨を持って肉かぶりつくと、調理の具合か
その肉からドロリと血が流れたのです。

それから骨つき肉がだめ、肉は食べられても骨がついていては
いけない。
骨に近いほど肉がうまいことは知っていても、かぶりついてしゃ
ぶるようなことができないのです。

手羽先は最も苦手なもの、骨から肉をしゃぶりとると考えただけ
でもだめなのです。

骨つき肉は苦手だけれど、生きている鳥は違います。
鶏舎に入ったり、一度だけ鶉(うずら)の鶉舎に入ると、養鶉家が
いいます。

「とても心が小さくて臆病です。急な行動は避けてください。それ
だけで驚いて死んでしまうことがあるのです」

なぜか一羽の鶉が鶉の入ったケージから逃げました。
その鶉はしばし逃げていましたが、そんな場合はそっとしておく
のだそうです。
追えば、急に捕まえればその小さな心臓は止まってしまう。
ほおっておけば、落ち着いて簡単につかまるのだそうです。

骨付肉に鶉の心臓、トラウマとは言いますがトリホネをひとつ持
っているのです。
だから誘われても焼肉屋さんにもKFCにも行かないよう。


 

ランプブラック lamp black

カテゴリー │洋色字典



漫画の中に必ずある表現にふきだしがあります。
漫画の登場人物のせりふがかかれるこの部分を読んで私たち
は漫画世界に入り込んでゆくのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

かつて大滝詠一のアルバム「A LONG VACATION」で知ったこ
とのひとつに「SPEECH BALOON」がありました。
これが漫画のふきだしであると知り、なるほどとも思ったことを覚
えています。

いい得て妙、会話が書かれる風船である、確かにその表現です。

手塚治虫の表現にも面白いものがありました。
何かを思いついた登場人物の絵の上に電球が灯ったりするあの
表現、「パッ」と灯りがついたその様子はまさにぴったりの表現な
のでした。

他のも確か悪役でしたが、彼の漫画に「ランプ」という人物が登場
します。彼の頭の上にはランプが灯るのです。

スピーチバルーンと知ったことで頭の上にランプや電球が灯る。
こんな言葉を使って詞を書いているわが師と仰ぐ松本隆さんのセ
ンスにいまさらながらに憧れているのです。


 

フラミンゴピンク flamingo pink

カテゴリー │洋色字典



フラミンゴは紅鶴と呼ばれていたそうですが、今はフラミンゴと
いうだけでその美しい紅の色を思い出すことができます。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

先月から家族の入院で病院に通っている。
闘病を見守る心は春などよしとせず、蕾ふくらむ桜を見ても、
その花が開いても、それは外界を伝えてあげたいとする単語に
過ぎない、高層の病棟からは見下ろすほど下にある桜は見え
はしない。そして桜は誰の心を動かしたりはしない。

それでも今年の桜の季節をすごした命は強い風にも雨にも散ら
ない桜のように少しづつ回復した。
そして先日の雨の日、とうとうその大切な命は美しい緑の葉を
つけるに至った。

病院裏の桜にそってステンレスの手すりがある。
とうとう桜を散らせる雨が降り、雨と風に桜が舞う。
緑の葉美しく次の季節へとつながりはじめた桜は雨に散り、風
に吹かれていく片かがその手すりにはりついている。

まだまだ次の季節に迎える命、まだ地面になど落ちはしないぞ
と細い手すりにへばりついたいく片の花びらたち。

手すりで止まれば落ちはしないのだ。
今年の桜は特別な桜、桜待っても落ちぬ花びらがある。
雨の中でうれしい桜舞い散るのを見ても、その後の葉茂るを予
感する春。春の雨うれしい病院裏の桜を来年もその次も見続け
てみたい。


 

ウルトラマリンブルー ultramarine blue

カテゴリー │洋色字典



世界の伝統色の色名にそのヒーローの名を見つけて書いて
みることだってあるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

もちろんその名は我らの世代のヒーロー、ウルトラマンです。

テレビ時代に育った私たちは子供時代を過した世代を特撮
のテレビヒーローで表現することがあります。

私たちの時代はウルトラQから連なるウルトラマン時代、も
ちろん円谷プロが生み出した特撮テレビシリーズのはじまり
の頃でした。

兄弟がいればそれぞれ、その夢中になって見たヒーローも
違い、アニメヒーローも違います。
ウルトラQ、ウルトラマンと見た私たちは、ウルトラセブンも
帰ってきたウルトラマンも見ていますが、その後となるとよく
思い出せないのです。

現在も続く、ウルトラマンシリーズ、そして仮面ライダーシリ
ーズも、どの世代かを表す指標になっているのでしょう。

必殺技ならスペシウム光線、エメリウム光線、ワイドショット
あたり、あなたのヒーローの必殺技は何だったのでしょうか。


 

アンティークグリーン antique green

カテゴリー │洋色字典



古びたものなどどこにでもあるのだけれど、古くを美しいと感
ずればそれは宝物となるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

生まれたばかりのもの、若きものはつるつるとしてすべから
く美しいもの。ヒトの世界で何時間でも見つめていられる赤ち
ゃんや、子供たちは美しいものです。

けれどもまるで新しいものにはなんの傷もない代わりに歴史
も経験もないのです。

先日まで続いていたドラマの寸評サイトを読むことを日課に
しておりましたが、その中で老いに対する厳しい寸評に考え
させられたものでした。

もちろんドラマはドラマ、現実をドラマ化したとしてもそこには
役者が演ずるものである。
けれども、若き頃を描くより、高齢になってからを描くのはより
大変なことであり、演ずる難しさがありシナリオも難しい。

それでも老いというものを我らが行く道として美しいと思わな
ければいけません。
経験に裏打ちされたその年齢は美しいものです。
新品は美しいものですが、傷もないただの素材でしかないの
です。

何者に成長するか、経験したのか、その時に何になっている
かを想像し、その美しさが隠されたものを見抜いてゆく。
老いとは美しいものです。
少々埃をかぶっていたとしても、さまざまな経験をし歴史を経
てきたものには、傷だって多くある。
その傷を美しいと思えば、それをアンティークとして愛でられる。

老いた社会を迎える私たちは、今の若さのままでいられること
はない、どんな傷も後に美しいものと思わせるだけの年季を積
んゆくのです。


 

ビスケット biscuit

カテゴリー │洋色字典



小麦の香りをそのまま楽しむような丸いビスケットは、私たちの
子供時代、誰もが好きなお菓子のひとつでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

「おかあさんといっしょ」という番組を見ていたのは幼稚園の頃
だったでしょうか、まだまだ記憶も定かでないその頃の様子を
お遊戯会の写真で見てもまるで思い出せないのに、その番組
のことは鮮明に覚えているのです。

「ブーフーウー」は三匹の子豚のお話、番組中にブーフーウー
はお姉さんが箱を持ち出して、そこからブーフーウーの三匹を
取り出すところからはじまります。

そしてお姉さんが箱についたハンドルを「キリキリキリキリ」と
音を立ててまわすと、ブーフーウーの三匹は動き出すのです。

もともとのお話のとおり、三匹の子豚にはオオカミが出てきます。
いつも腹ペコなそのオオカミは、時にお姉さんにビスケットをも
らいます。

それをとてもおいしそうに食べるのです。

その番組を見た子供たちは、みながビスケットが大好きになり
買ってもらうのが楽しみだったものでした。

小麦の香りたっぷりの昔ながらのビスケット、オオカミさんでなく
とも大好きですね。香りを楽しみながら口の中に溶けてゆく味を
楽しんでいるのです。