2012年04月23日

海へ還る 南浜名湖あそび隊



長く続けている「イチロー的こころ」は、何かをテーマに何が書け
るかに挑戦する場としていますが、昨年4月事務所を海辺、浜名
湖畔に移したのは、海へ還ろうと思ったからでした。

人にはかつて「海の人」と「山の人」があり、新たに平地の人がで
きたのだと聞いています。

心の深層に「海」を持っている人は山より海を選びます。
この機会に海をテーマにしてみたいとその地「南浜名湖」を舞台
にして書きはじめたのが「南浜名湖あそび隊!」というブログです。



※南浜名湖あそび隊!:http://shlakers.hamazo.tv/

広域合併で浜松市西区となった舞阪町や弁天島は、浜名湖の南
の街です。昔から一行政区として歴史を重ねた海の町には独自の
文化があります。

浜松と隣接していても、海の文化を人と町には尽きぬ興味があり、
またさまざまに教えていただける地元のみなさんと知り合い、学ば
せていただいています。

海の人、海の文化の中で暮らせば、子供の頃から海覗きが大好き
だったことを思い出します。
海の生き物に興味を持ち、海の魚、海の人、海の暮らしをもっともっ
と知りたくなる。

美しい自然はどんな施設でも叶えられない無限の魅力があるのです。

イチロー的こころと共に、ご覧いただければ幸いです。  

Posted by イチロー at 09:25Comments(0)TrackBack(0)イチロー的ココロ

2012年04月22日

ブラック black



和の色名に私たち日本人の感性を感じ、和の色を巡る旅をして
みようと思いたったのはさて、いつだったのでしょうか。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

和の色を極めるならばその色帳を見よう、うれしいことにインタ
ーネット上には和の色を集めたDICのページが存在していた。

日本の伝統色 和色大辞典 http://www.colordic.org/w/
が紹介する色は465色に達する。

そして世界の伝統色 洋色大辞典 http://www.colordic.org/y/
が紹介する色は285色となる。

このブログでその色全てを旅してみようと思い立ったのは、私の
師匠「着物と帯 大黒屋」さんの教えからでした。
お会いする度に、次なるテーマを師匠からいただき、ここ数年の
修行としているのです。

和色の旅のはじまりでは師匠は「丁寧に」とテーマを示してくれた。
そして洋食のはじまりでは「もっと丁寧に」とテーマをいただいた。

そして私は和色の旅を「色辞典」として続け、さらに「洋食辞典」と
して続けてきたのです。

一日一色、その色と色名を見てインスピレーションを受けたことを
書き続けていけばきっと「丁寧」となるのではないか、そう思って師
匠の後を進む弟子は過ごしてきた。

そして洋色の最後の色「black」をしてその旅を終えることになりま
した。

次なるテーマはなにか、「光」の師匠である大黒屋さんに教えを乞い
に伺わなくては、流されやすい弟子など前へ進めはしないのです。

そして旅の終わりにあたり、「丁寧に」「もっと丁寧に」を知ることがで
きたかを考えているのです。
丁寧の心を、もっと丁寧にの心を毎日続けて書いてゆくことに求めた
二つの色の道を今、終えようとしています。

まずはここで師匠に一つの節になったことを報告いたします。
そしてある色の道を極めたことでひと息つこうとしています。

師匠、近々、おじゃまいたします。そして次なるテーマをいただきに
まいります。

最後に、色数とカテゴリーに書きためた数が違うのはご愛嬌、旅の
途中でどこかのカテゴリーに間違って登録されたのか、これは調べる
ことをしないのである。それが修行が足りないイチローらしいことなの
だと言い訳をしておく。

色辞典・洋色辞典おわり  

Posted by イチロー at 09:26Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月21日

ウルトラマリン ultramarine



子供の頃に本の楽しさに目覚めたのは母が毎月とってくれた世
界名作全集というハードカバーの大きな本からでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

その中には大好きな「長靴下のピッピ」もありましたし、アンデル
セン童話もあり、ピノキオの中でものいうこおろぎに怖がったり
もしました。
そして赤いろうそくと人魚の世界で日本の童話にも触れていた
のでしたし、死ぬまで踊る赤い靴をはいた人魚姫にも会ったの
でした。

その中で内容は忘れてしまったのにタイトルだけ忘れない、そ
の後、ほかでその本を見つけたことのないものがありました。

「森は生きている」という本でした。
イメージは暗い森でありましたし、寒くもありましたからきっとロ
シアや東や北ヨーロッパの本であったのだろうと思うのです。

そして今は海辺の町にいますから、毎日「海は生きている」と当
たり前のことを思っているのです。

多くの漁師さんや漁協のみなさんに教えていただく魚のこと、そ
の種類の豊富さに夢中になって港に通っているのです。

生き物は創造者がどんなに苦心を続けたのだろうと思うほどの
種類があります。動物でも不思議なのに海の生き物ときたら、陸
の私たちが想像もつかないほどの形と色をしているのです。

海は生きているから、私たちは興味尽きることがありません。
海から揚げてきたものは私たちの驚異の的ばかりなのですから。

小さな深海魚を港で拾って眺めればその生き物のストーリーを
考えられる。その形は想像もつかない不思議する形をしているの
です。

海は生きている。そして海の傍で生きている。
今年もこの町で生きていこうと思うのです。  

Posted by イチロー at 09:25Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月20日

オールドローズ old rose



年齢を重ね髪に白いものが混じり始めてから人は美しさを増す。
年齢を重ねる美しさは何もかも新品のような者にはない経験の
魅力を持っているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

齢八十歳を迎えた母とのデートは父の病院へ向う道、帰り道と
なる。病院に通ってはや二ヶ月になろうというこの時期は、家族
にとって最もキツイ時期であると医者も言う。

それでも家族はそれを乗り越えて、父を回復の希望がもてるま
でにした。とたんに気を緩めて母が風邪をひき、体力を落として
しまった。

「はい、お母さんに」、妹が母にプレゼントをした。
もうあまり出かけない母は一生分の衣装があるのだと、服を買う
こともなくなっている。着慣れていてこれがいいのと、同じ冬の上
着を毎日着て見舞いに出かけている。

妹が選んだのは品のいい白系のスプリングコートで、母は喜んで
それに着替えた。
白いものが混じるどころか、まもなく銀髪になろうとする母は白い
コートを着ればまた輝いているように見えた。

老女はまた少女のように喜び、コートを着た姿を鏡に映している。

父は「すまいないなあ」と言いながらスプーンでお粥を口に入れて
もらいながら母を見る。
息子も娘も少しだけ気をきかせて部屋を出る。

美しいことは年齢を重ねた向こう側にあり、服とは年齢と経験を
経たものを美しくするものをいう。
オールドローズ、母を色で表すならまさにこの色なり。

帰りに久しぶりのマーケットデートをすると、風邪ひき中にみられ
なかったほど母の目は輝いていた。

娘に息子に、看護師さんにもほめられたコート
自慢のスプリングコートを着た母はことのほか輝いてみえた。  

Posted by イチロー at 15:57Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月19日

ウォーターグリーン water green



海の色はなに色、昨年の4月から海を見下ろす事務所に移って
から毎日違って見える海の色を見て過ごしているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

海の色を青というならば、蒼のほうが的を得ているようですし、
海軍の使う海の色ならば群青が、アメリカでしたらネイビーの青
にはネイビーブルーがあるのです。

海の町に来て一番気持ちがよいことは海の男たち、漁師さんの
気風に触れたことです。
どんな仕事でも左右を決め付けることができないものですが、漁
師さんは違います。
風波があるだろう日は、出漁か休漁を前日に決めてしまう。
たとえ朝になって少し納まってきていても、それを変えないのです。

決めてしまえばただの一艘も漁に出ることはないのです。

そんな気風を持つ漁師さんはまさに海の色を最も見る人たちです。
けれども一緒に船に乗せてもらえば、きっとこの海の色を見せた
かったという色を教えてくれるのです。

沖に行けば海の色はどんどん変っていきます。
その中に潮目をいう変わり目があり、そこから先がとてつもなく美
しい色をしていたりするのです。

「この海を見せたかったんだよ」、必ず見られるものではありませ
んが漁師さんでさえ感動する色を海は見せてくれるのです。

海と空は一対のものです。空美しければ海美しく、その光は海の色
を次々と変えていきます。

「この空を見せたかったんだよ」

漁師さんは暗いうちから沖へ出て、ただ一人美しい夜明けの空を
独占しているのです。

海は何色なんて私たち陸(おか)の人には言えないほどの色をプロ
たちは持っているのです。
  

Posted by イチロー at 09:23Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月18日

レグホーン leghorn



ニワトリは世界のどこにでもいて、身近であり、その卵や肉を私
たちは日常にいただいています。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

じつは骨ぎらいは子供の頃のトラウマによる。
まだまだクリスマスに立派なケーキなど用意できなかった頃の
クリスマス、子供だった私たち兄弟は、母から憧れのローストチ
キン、鳥の腿肉をいただいた。

家で食べるご馳走に骨を持って肉かぶりつくと、調理の具合か
その肉からドロリと血が流れたのです。

それから骨つき肉がだめ、肉は食べられても骨がついていては
いけない。
骨に近いほど肉がうまいことは知っていても、かぶりついてしゃ
ぶるようなことができないのです。

手羽先は最も苦手なもの、骨から肉をしゃぶりとると考えただけ
でもだめなのです。

骨つき肉は苦手だけれど、生きている鳥は違います。
鶏舎に入ったり、一度だけ鶉(うずら)の鶉舎に入ると、養鶉家が
いいます。

「とても心が小さくて臆病です。急な行動は避けてください。それ
だけで驚いて死んでしまうことがあるのです」

なぜか一羽の鶉が鶉の入ったケージから逃げました。
その鶉はしばし逃げていましたが、そんな場合はそっとしておく
のだそうです。
追えば、急に捕まえればその小さな心臓は止まってしまう。
ほおっておけば、落ち着いて簡単につかまるのだそうです。

骨付肉に鶉の心臓、トラウマとは言いますがトリホネをひとつ持
っているのです。
だから誘われても焼肉屋さんにもKFCにも行かないよう。  

Posted by イチロー at 09:25Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月17日

ランプブラック lamp black



漫画の中に必ずある表現にふきだしがあります。
漫画の登場人物のせりふがかかれるこの部分を読んで私たち
は漫画世界に入り込んでゆくのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

かつて大滝詠一のアルバム「A LONG VACATION」で知ったこ
とのひとつに「SPEECH BALOON」がありました。
これが漫画のふきだしであると知り、なるほどとも思ったことを覚
えています。

いい得て妙、会話が書かれる風船である、確かにその表現です。

手塚治虫の表現にも面白いものがありました。
何かを思いついた登場人物の絵の上に電球が灯ったりするあの
表現、「パッ」と灯りがついたその様子はまさにぴったりの表現な
のでした。

他のも確か悪役でしたが、彼の漫画に「ランプ」という人物が登場
します。彼の頭の上にはランプが灯るのです。

スピーチバルーンと知ったことで頭の上にランプや電球が灯る。
こんな言葉を使って詞を書いているわが師と仰ぐ松本隆さんのセ
ンスにいまさらながらに憧れているのです。  

Posted by イチロー at 09:24Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月16日

フラミンゴピンク flamingo pink



フラミンゴは紅鶴と呼ばれていたそうですが、今はフラミンゴと
いうだけでその美しい紅の色を思い出すことができます。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

先月から家族の入院で病院に通っている。
闘病を見守る心は春などよしとせず、蕾ふくらむ桜を見ても、
その花が開いても、それは外界を伝えてあげたいとする単語に
過ぎない、高層の病棟からは見下ろすほど下にある桜は見え
はしない。そして桜は誰の心を動かしたりはしない。

それでも今年の桜の季節をすごした命は強い風にも雨にも散ら
ない桜のように少しづつ回復した。
そして先日の雨の日、とうとうその大切な命は美しい緑の葉を
つけるに至った。

病院裏の桜にそってステンレスの手すりがある。
とうとう桜を散らせる雨が降り、雨と風に桜が舞う。
緑の葉美しく次の季節へとつながりはじめた桜は雨に散り、風
に吹かれていく片かがその手すりにはりついている。

まだまだ次の季節に迎える命、まだ地面になど落ちはしないぞ
と細い手すりにへばりついたいく片の花びらたち。

手すりで止まれば落ちはしないのだ。
今年の桜は特別な桜、桜待っても落ちぬ花びらがある。
雨の中でうれしい桜舞い散るのを見ても、その後の葉茂るを予
感する春。春の雨うれしい病院裏の桜を来年もその次も見続け
てみたい。  

Posted by イチロー at 09:22Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月15日

ウルトラマリンブルー ultramarine blue



世界の伝統色の色名にそのヒーローの名を見つけて書いて
みることだってあるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

もちろんその名は我らの世代のヒーロー、ウルトラマンです。

テレビ時代に育った私たちは子供時代を過した世代を特撮
のテレビヒーローで表現することがあります。

私たちの時代はウルトラQから連なるウルトラマン時代、も
ちろん円谷プロが生み出した特撮テレビシリーズのはじまり
の頃でした。

兄弟がいればそれぞれ、その夢中になって見たヒーローも
違い、アニメヒーローも違います。
ウルトラQ、ウルトラマンと見た私たちは、ウルトラセブンも
帰ってきたウルトラマンも見ていますが、その後となるとよく
思い出せないのです。

現在も続く、ウルトラマンシリーズ、そして仮面ライダーシリ
ーズも、どの世代かを表す指標になっているのでしょう。

必殺技ならスペシウム光線、エメリウム光線、ワイドショット
あたり、あなたのヒーローの必殺技は何だったのでしょうか。  

Posted by イチロー at 09:22Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月14日

アンティークグリーン antique green



古びたものなどどこにでもあるのだけれど、古くを美しいと感
ずればそれは宝物となるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

生まれたばかりのもの、若きものはつるつるとしてすべから
く美しいもの。ヒトの世界で何時間でも見つめていられる赤ち
ゃんや、子供たちは美しいものです。

けれどもまるで新しいものにはなんの傷もない代わりに歴史
も経験もないのです。

先日まで続いていたドラマの寸評サイトを読むことを日課に
しておりましたが、その中で老いに対する厳しい寸評に考え
させられたものでした。

もちろんドラマはドラマ、現実をドラマ化したとしてもそこには
役者が演ずるものである。
けれども、若き頃を描くより、高齢になってからを描くのはより
大変なことであり、演ずる難しさがありシナリオも難しい。

それでも老いというものを我らが行く道として美しいと思わな
ければいけません。
経験に裏打ちされたその年齢は美しいものです。
新品は美しいものですが、傷もないただの素材でしかないの
です。

何者に成長するか、経験したのか、その時に何になっている
かを想像し、その美しさが隠されたものを見抜いてゆく。
老いとは美しいものです。
少々埃をかぶっていたとしても、さまざまな経験をし歴史を経
てきたものには、傷だって多くある。
その傷を美しいと思えば、それをアンティークとして愛でられる。

老いた社会を迎える私たちは、今の若さのままでいられること
はない、どんな傷も後に美しいものと思わせるだけの年季を積
んゆくのです。  

Posted by イチロー at 09:24Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月13日

ビスケット biscuit



小麦の香りをそのまま楽しむような丸いビスケットは、私たちの
子供時代、誰もが好きなお菓子のひとつでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

「おかあさんといっしょ」という番組を見ていたのは幼稚園の頃
だったでしょうか、まだまだ記憶も定かでないその頃の様子を
お遊戯会の写真で見てもまるで思い出せないのに、その番組
のことは鮮明に覚えているのです。

「ブーフーウー」は三匹の子豚のお話、番組中にブーフーウー
はお姉さんが箱を持ち出して、そこからブーフーウーの三匹を
取り出すところからはじまります。

そしてお姉さんが箱についたハンドルを「キリキリキリキリ」と
音を立ててまわすと、ブーフーウーの三匹は動き出すのです。

もともとのお話のとおり、三匹の子豚にはオオカミが出てきます。
いつも腹ペコなそのオオカミは、時にお姉さんにビスケットをも
らいます。

それをとてもおいしそうに食べるのです。

その番組を見た子供たちは、みながビスケットが大好きになり
買ってもらうのが楽しみだったものでした。

小麦の香りたっぷりの昔ながらのビスケット、オオカミさんでなく
とも大好きですね。香りを楽しみながら口の中に溶けてゆく味を
楽しんでいるのです。  

Posted by イチロー at 09:26Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月12日

トープ taupe



彼岸となればそれを知っているかのように田の畦や土手を赤く
染める彼岸花の咲く様子を見れば、その不思議を感じ、また墓
参りをしようと思いつくのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

彼岸花はその球根に毒を持ちますが、よくよく晒せば食料とも
なるという。普段は決して食べずに、いざ飢饉となり最後の食料
とするために植えられたのだとも伝えられています。

またその毒あるために、田の畦などその毒が嫌いなもぐらに壊
されないように植えたのだとも聞いています。

トープとはフランス語で「もぐら」を表しています。

子供の頃通って遊んだお宮の敷地内、そこはもぐらの巣となっ
ており、ところどころにもぐらの顔を出した穴があり、もごもごと
土がもりあがる通り道まで見ることができました。

そこで初めてのもぐらを見た経験があります。

まるで目がないような大きな手をしたネズミのようなモグラを遠巻
きにして触ることなく仲間としゃがみこんで眺めたものでした。

トープ色に会わなければ思いだしもしない話、囲んで怖そうに見
ていた異形の獣のことと、濡れたような土、腐植土の香りまで思
い出しているのです。  

Posted by イチロー at 09:26Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月11日

ピンク pink



色の旅を続けてその色を語る言葉の脆弱さに気づく。
ゆえに色の旅はしばしば脱線して楽な路線に向ってゆく。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

ピンクとは桃色だと書けばピンクそのものを表さないように
感じ、紅潮した色だと書けば紅という文字に迷ってしまう。
それでもピンクとはまさに人の中に見つける色であるのです。

本来白に浮かぶ色であるピンクは血液を透かした色を表して
います。
歌であれば「手の平を太陽に」透かしてみた色だといえる。
血液が流れて浮かび上がるその色は、私たちの元気の色を
表しています。

肌にしても頬にしても、もちろん体のさまざまな部位にもその
色は血液を透かして現れている。
緊張したり興奮したり、さらに怒ったりすればたちまち私たち
の体はその色に染められるのです。

体を現す色として、ピンクはさまざまに使われています。

「まだあげ初めし前髪の」と詠われる林檎の下の娘はまさに
ピンクの色をしていたと想像される。
ゆえに初恋のごとく美しく私たちは感じているのです。

若きその体の美しきこと、その体を持つ私たちが育ち経験を
積んでもまだ太陽にかざせばその色を持つことを知る。

体から生まれた色は普遍的な色の旅の一つと当然なりえる
色なのです。  

Posted by イチロー at 09:25Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月10日

オリエンタルブルー oriental blue



東洋的なこと、オリエンタルと表現されるイメージは西洋から
見たエキゾチックな香り、色、文化を表しています。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

東洋の国から見れば、また西洋の色に香りや文化を感ずる。
同じ青でも西洋から見たオリエンタルブルーがエキゾチックな
らば、西洋のロイヤルブルーは私たちにとってまたその文化
に興味を持つ色となるのです。

世界の色を歩いて既に249日、この旅も残り少なくなっていま
す。

世界の色は各地で生まれ世界に知られることとなり標準色と
なりその名に地域の名を冠することもある。
わずか300色に見たぬセレクションに載り、その名を誇る色
となりて、この旅の元となる。

東洋の片隅で世界を知るひとつの方法としてこの旅を続けれ
ばまるで世界を一回りし、世界に知られた色たちとめぐり合う
ことができるのです。

東洋の青、青い海の街で色の旅を書いているのです。  

Posted by イチロー at 09:24Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月09日

クロムグリーン chrome green



クロムグリーンは青銅の色、秦の始皇帝の兵馬俑から出土した
剣にクロームがメッキされていたという。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

青銅、この金属は中国はもちろん世界で利用されている金属で
日本からも出土する鏡や矛や楯にも用いられています。
土を慎重に掘り、発掘の現場から出土するものに惹かれ現場
で作業する若者たちも多いと聞いています。

じつは母校が創立100周年を迎える今年、同窓生が集う大同
窓会の委員として微力ながら活動のお手伝いをしておりますが、
卒業以来30数年経った母校に行き、さまざま聞くうちに、かつて
の部活動の多くがなくなっていると知る。

それでも伝統を今に繋ぐ部活動もあり、その中に「史学部」が
活躍していることを知る。
高校時代から「穴掘り」と呼ばれていたこの部は、国学院大学
の指導などを受けて母校近くの遺跡を発掘しています。
それが今も続くのは、その遺跡が30数年も継続して調べられて
いることとなる。

継続は力なり、我が母校の当時の史学部は、発掘で出土した
鏡の名を暗記することからはじめていた。
青銅器は数百年も埋もれてはおりましたが、学校の歴史100年
経っても史学部の伝統を続けさせた。
大きな功績のある青銅器の仕事なのです。  

Posted by イチロー at 09:26Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月08日

ベージュ beige



ベージュ色は合わせ易くも難しい色で、上着にすれば顔の
色と比べられることとなるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

まだファッションのなにもわからない頃、当時流行っていた
ベージュの服をお店から勧められた。
全国チェーン店、クレジットで変えるお店のこと、何も知らぬ
男は勧められるままに「今の流行」を買った。

薄い色は難しい、顔の色を映すその色こそセンスを問われ
る。それを知らねばセンスそのものを問われることとなる。

全身をベージュで固めた男が得意満面で歩けば、人は不
思議な顔をする。
待ち合わせた相手はことさらに迷惑顔をしている。

以後、この色が苦手となり、着ることもない。
大人になって上手にこの色を取り入れている人をみれば
やはり品よく着こなしていることを知る。

自分の色を見つけるのも人生の旅、年齢を重ねて使える
色もあり。
いまだに服のセンスに自信を持てないのは、そんなことが
あってからなのです。  

Posted by イチロー at 09:15Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月07日

チャコールグレイ charcoal gray



洋服を選ぶ場合、私たちは世界の伝統色の名を告げて選ぶ
ことがあります。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

チャコールとはご存知「炭」のこと、石炭のことでもありますが、
私たち日本には自慢の炭がある。備長炭です。

炭を持って叩き合わせれば「キンコーン」と金属質の音がする。
それが高級炭の持つ特徴でもあります。
火もちがよくじっくりと焼け、さらに火の粉などをあげない。
よき炭を使ってこその焼き物を出す店は炭の費えを惜しみま
せん。

手あぶりならばと安い炭を買ってきて、熾せばそこに火の粉
がパチパチッと飛んで驚くことがある。
火が熾きてしまえばもちろん使えますが、やはり高級な炭に
はかないません。

チャコールグレイのフラノのジャケット、ズボンなどを着ければ
世界の伝統色を纏うこととなる。
高級ですが、やはり風合いが違う。よき生地もこの色はシック
かつジェントルな雰囲気を持つ。

もちろん紳士でしたらそこで火の粉などを熾さない。
同じチャコールでも、備長炭のような心得を持たねばなりませ
ん。紳士ならば。紳士であるために、紳士であろうとして。
  

Posted by イチロー at 09:43Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月06日

ローズピンク rose pink



男はそうは薔薇におめにかかれない。
薔薇を連想させる色に出会えば、書けるものはしれている。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

そろそろ桜騒ぎが終わっただろう河津に行けば、その途中を山
へ向うところにバガディ公園がある。薔薇の公園である。

あまりの広さに人がいても気持ちよく散策できるその公園は薔
薇の季節よりも閑散としているのがいい。

そして小さなショップの前に供えられたベンチに座り、木陰をつ
くるマロニエの根方でどこからか聞こえてくるシャンソンの音色
を聴いている。バンドネオンの音である。

緑の葉の間から蒼い空を見上げているまでも座っている。
そして園内を散策すれば、広すぎる園内でたまの人に出会え
ば挨拶ができる。

閑散をもとめて来た旅人同士はとてもやさしいものである。

薔薇などが入ったアイスクリームをなめながら空を見上げてい
る。河津は桜の雑踏より、薔薇の閑散がすばらしい。
商売にならねばまたの機会がなくなるが、閑散の時期に開園
してくれているのがありがたい。

薔薇はシャンソンとマロニエ、蒼い空にアイスクリームが香る
河津の思い出に繋がるのです。  

Posted by イチロー at 09:25Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月05日

インディゴ indigo



ブルージーンズを新調しようとパンツショップに行くと、今や主
流のウォッシュドが幅をきかせています。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

それでもインディゴの色濃いジーンズの魅力は格別なもの、洗
濯しないで履き続けることなどしませんが、洗いざらしてゆく楽
しみはまた別にあるのです。

学生時代はジーンズの黎明期、まだ誰も履いていなかったその
流行のズボンを中学時代に経験したという田舎者ではありまし
たが、確か東京へ行き、浅草に近い田原町あたりのジーンズシ
ョップで買ったものがマイファーストであったと覚えています。

その後、フォークブームとなりベルボトムからラッパなどという
裾広がりを随分履いたものでした。

インディゴの香りの中に足を通すその楽しさ、やはりジーンズ
の新品の楽しさは確かにある。
膝が抜けたり破れたりをよしとしない世代は、新品を得意に履く
あの頃の楽しさを今も覚えているのです。

  

Posted by イチロー at 09:23Comments(0)TrackBack(0)洋色字典

2012年04月04日

ホーリーグリーン holly green



魔よけと言えば恐ろしくも感じますが、その葉は子供の私たち
の指の間でくるくる回って楽しませてくれる珍しい葉なのでした。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

クリスマスソングの定番の中に「White Chiristmas」があります。
ビング・クロスビーが歌った甘く暖かい歌声のこの曲をどこで覚
えたのか英語の歌詞を覚えている。

クリスマスが近づき歌が特集されると、この歌が流れるのを待っ
て一緒に歌うのです。

寒風吹く子供時代の通学路にその木「ヒイラギ」はありました。
めったに見ないその木の葉は何箇所が棘のようにとがっていて、
棘を親指と人差し指ではさみ、フッと息を吹くとクルクルと回る。

これも子供時代のクリスマス頃の話だったでしょうか。
クリスマスの赤はポインセチア、クリスマスの緑はヒイラギ、ホ
ワイトクリスマスの歌詞にあるように、holly-nightを彩る二色は
その色だけでもクリスマスを表しています。
  

Posted by イチロー at 09:21Comments(0)TrackBack(0)洋色字典