新春の海 ひねもすのたり のたりかな

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新春の海 ひねもすのたり のたりかな

新春の仕事はじめ、朝の浜名湖の市場では寒い冷たいと感じたものの、風も無く日射しが強い南浜名湖は春の日を越え、上着を脱ぎシャツの袖をまくるよう、陽気という言葉を使いたくなるほどのうららかさです。

舞阪に事務所を移して春で4年、漁師さん仲買さん、魚屋さんに料理屋さん、多くの師匠を得て昼を暮らすこの町には独自の時間が流れています。

この「舞阪タイム」ともいえる時間に慣れてしまえば、もう街の時間には戻れなくなってしまうのです。

前出のように産地南浜名湖の一日はまだ暗い朝にはじまり、午後には仕事を終え、呑むものは夕方に呑みだして早く切り上げ、20時頃にはもう誰も起きてはいない、街の暮しとは数時間早くはじまり早く終わる時間を持っています。

4年もになれば、たまに打ち合わせで街へ行き、信号を三度も四度も待つような渋滞にいらだちます。
町内どこへ行くにも信号待ちすることもないような町に暮らせば、忙しさを自慢するような街に行かなくともよいのです。

海の産地の暮しは視点を異ならしています。
漁師さんに同乗させていただく船の上から、同じ浜松の街のランドマークを見ることがあります。

その海に網を曳き、大漁に船の喫水を変えて凱旋する海すがら、まるで無限航路の船は遠く見える国号一号浜名バイパスの浜名大橋が架かる今切を目指すのです。

新春の海はひねもすのたり のたりかな。
のたりの海に摘み取りを終えた浜名湖海苔漁師さんの船が行き、波紋を寄せてくる。
その元気なエンジン音さえ、いつのまにかのたりのたりの海のように瞼を閉じようとする窓辺の子守歌になるのです。

のたりの海へ明日はトラフグ漁が出漁予定、明日も早い、早く寝ようと漁師さんの生活に習おうと思うのです。

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