ローズレッド rose red

カテゴリー │洋色字典



言葉は文化を反映して生まれ使われてやがて陳腐化する。
フレッシュな言葉は使い続けられるうちに、時代が追い
越してゆく。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

「金曜日には花を買って」

そういうドラマがヒットした時代がありました。
覚えている人ならばそれが今は昔の言葉「不倫」をテー
マにしていたことを思い出すでしょう。

「不倫は文化である」などと言う俳優が現れたほど現象
化した時代があり、その時代はもうとっくに追い越され
てより個人優先の時代がやってきている。

未だに「不倫でね」などと言われたらちょっと笑ってし
まう。これにも新しい言葉がほしいような気がする。

朝ドラの「カーネーション」のドラマ中、主人公の糸子
はかつての言葉ならば不倫をする。
それをいさめる親戚・近所・従業員の前で糸子はそれを
やめないと言い切る。

困った全員の前に現れたのは三人娘で「おかあちゃんは
決して間違ったことはしないから許して」と声を揃える。

旧き時代のドラマのシナリオは現代を言いきっている。
時代は言葉などを追い越してゆく。

金曜でなくともバラを買ってよいのである。
それは個人時代の個々の責任の上で求めるものである。


 

ヘブンリーブルー heavenly blue

カテゴリー │洋色字典



松本隆は元はっぴえんどなどと言わずとも、青春期から
憧れたストーリー作詞家であり、言葉を網むことの師匠
である。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

色名をバンド名にしてみれば、グループ名にしてみれば
と提案するのはその名にストーリーを感じるからであり、
匂いもあればもちろんカラーもある。
既に完成されている色名という完成形の名前をもらって
名づけることをおすすめしている。

松本隆は松田聖子全盛時の歌の詞をほとんど書いている。
作詞家に憧れたのは彼がいたからで、そのストーリーあ
る詞の世界の映像にひどく打たれたからでした。

昔むかし月間平凡や明星には歌本が付録されていて、そ
の本の歌詞を飽きずに読んでいた。
その中でまるで映画のように映像を見せていたのが松本
隆の詞であった。

色名で作詞ができる。当然言葉の研究家でもある松本隆
も知っていて、dicの色字典を見てはこの色に目をとめる。

ヘブンリーブルー、ここにインスピレートして歌を作っ
ても不思議ではない。

「天国に手が届きそうな 青い椰子の島」

すばらしい。


 

ミントグリーン mint green

カテゴリー │洋色字典



小さな葉を摘んで指でこすり合わせて嗅ぐ、ハーブ園を
訪ねてその方法を聞けばどんな葉でも匂いを楽しんでみ
ることになる。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

最初のハーブはレモングラス、まるで稲のようなツンツ
ン葉をもめば緑の葉からレモンの香りがする。
次々と匂いを楽しんでゆく。

自然の葉までツンと抜き取っては香りを楽しむのが好き
で許せばそれを口にも含んでみる。
時間があればそんな趣味にも染まりそうな気がしている。

私たちはフリスクを常に持ち、口を香らせている。
けれどもそれが無くなればツンと葉を摘み、指でもんで
は香ってみる。

匂いは記憶である。その記憶の絵を描いてみたいとも思
う。色字典が済む前にまたそんな途方もないことを考え
はじめている。


 

バーントアンバー burnt umber

カテゴリー │色字典



昨年の春から海辺の町にいる。
まさか履くまいと思っていた半ズボンに馴染み足まで焼
けていた。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

半ズボンなど恥ずかしくてと50歳を越えた男は思い、夏
でも履かないでいても海辺の町はそれを許してしまう。
町のスタイルが半ズボンならそれで馴染み、すっかり半
ズボンファンとなり、日焼けした足を自慢にしていた。

革靴好きもまさか夏の海はサンダルとなりペタペタと歩
く。そのまま海に入り、ジャブジャブとこいでゆく。

海に目を落とせば思わぬ大きさのヤドカリを見つけて夢
中になる。いつまでたっても男は男の子である。

今年あたりはまさかの海パンかもしれない。
日に焼けたburntな肌に白いTシャツに半ズボン、足元は
サンダル。そして去年は思い留まったタモ網を持ち海に
立つ。

今年の変化に少し期待している。


 

シルバーグレイ silver gray

カテゴリー │洋色字典



「髪が真っ白になっちゃって」
母は八十となっても誰よりも先に起きて顔を洗い、自分
なりの化粧をしている。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

シルバーとは高年齢の人を指し、当然のようにその経験
と力を生かして仕事をお願いする人をシルバー人材とい
う。

シルバーグレイと言えばその経験の色であり、欲望や野
望ばかりの若い世代とは違う落ち着きがあり包容力のあ
る世代を表している。

母の髪は白ではなくシルバーグレイに輝き、それは決し
て老いの色ではなく、素敵な輝きある年齢であることを
表している。ゆえに美しくとその髪を見て思っている。

シルバーグレイの世代になるにはさまざまな経験を経て
こねばならず、その歳まで元気でいるのは毎日を充実し
て生きねばならず、今も生きがいを持って暮らさねばな
らない。

そして美しくいるならばその心こそ美しくならねばなら
ないのである。

果たしてなれるか、これはまだ先ながらこの道の先にあ
るはずと日々を励むかないのである。
いつかシルバーグレイになってと鏡を見れば、その片鱗
は既にあり、さて本当になれるかと自らに問えば、まだ
まだ甘いと自らを思うのである。



 

オペラ opera

カテゴリー │洋色字典



オペラとは歌劇である。歌にしたストーリーであり、舞
台芸術である。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

かつてオーケストラの音楽監督と知り合いその話に夢中
になったのは「オペラ」を話す彼の楽しそうな様子に思
わず引きこまれ、その話にうんうんと頷いていた。

大きなオーケストラを運営するには資金面などの面倒を
見る会計方の努力を基本に、なにをかけるかを決める音
楽監督の力量は相当の大きさとなる。

音楽監督は指揮者を選び、演奏曲を決めプログラムを決
めてゆく。
私たちは指揮者がつくるその演奏曲を想像してチケット
を買い、ちょっと華やかなそのコンサートに出かけてゆ
く。

「それは最高のものはオペラでね」と音楽監督は打ち合
わせ後の酒の席で楽しそうに話す。

その造詣は日本のオペラのはじまりからとなり、巨人と
呼ばれる日本オペラの創始者との交流の話となる。
全ては人がつくるものなり、そこに手法があり伝統があ
り、もとよりオペラという魅力が根底にある。

そしてその心は弟子である彼に受け継がれ、話を聞いて
は心躍らせる私たちに伝わってくる。

後に彼は音楽監督を辞めた。それをきっかけにお会いす
ることがなくなった。
あのままずっと話を聞けていたらなば、きっとオペラの
世界に没頭しただろうと想像する。

一人の極めた男の話を聞き、その心伝ええる後進にはな
れなかったのだけれどオペラのすばらしさは彼をして伝
わっている。まだ見ぬうち聴かぬうちからその魅力を知
っている。


 

ゼニスブルー zenith blue

カテゴリー │洋色字典



空を見るのは通常見上げた角度で見るものながら、もし
許せば私たちは寝転んで空を見上げる。
そこにはまた別の空が見えるのである。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

ゼニスとは天頂を表し、ブルーであるならそれは寝転ん
で見上げる空の色のことを言う。
子供の頃ならどこでもゴロリと脚を投げ出して寝転がる
のだけれど大人になるとその機会は減ってしまう。

いつも立って歩き座るものとしては、外でまるで横にな
って顔を真上にすることなど思いもよらないのだけれど、
そのすばらしさは誰もが知っている。

毎日外で横になり青い空を眺めることを続ければどんな
にすばらしかろうと思うのである。
そこには健康法や心の開放があるだろうとも思う。

さてかつていつどこでそんなことをしただろうか。

天頂に顔を向けること、手の平を太陽にかざすよりさら
に上を向けることそのものとなる。

空を見上げてみよう、できるならば天頂を見上げてみよ
う、天頂から90度で落ちてくる光を浴びれば何かが変わ
るような気がする。

きっと空を見上げるとはそういうことだっただと気づく
ような気がする。
青い空が出たらかつて私たちの遠い祖先がしたようにき
っとそうしてみよう。


 

スペアミント spearmint

カテゴリー │洋色字典



スペアミントにクールミント、今も流行するフレッシュ
な香りを楽しむお菓子類はロッテが教えてくれたもので
した。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

今ではフリスクを常用する人が増えていますが、あの感
覚で口をフレッシュにするお菓子はかつてはガムでした。

包装された紙から銀紙に包まれたガムを取り出して、口
に放り込み、銀紙はポケットに入れておく、あの段取り
は私たちの身についたもの、あとで銀紙にくるんで捨て
るのです。

甘い香りのガムやコーヒーガムも楽しいけれど、ちょっ
と大人なリフレッシュにはスペアミント・クールミント
のガムを買ったものでした。

今ではカリリとフリスクを噛み潰している。

コーラと同様にフリスクも常用性を持っています。
いつもポケットにいれておくと安心するのです。

銀紙がいらないスペアミント・クールミントはいまや
オランダ製のフリスクにとって代わられているのです。


 

コルク cork

カテゴリー │洋色字典



コルクとの出会いはワインの栓ではなく、ジュースやビ
ールの王冠の裏にあるあの柔らかなパッキン材としてで
あった。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

瓶の栓の王冠を栓抜きで開ければ王冠はその仕事を終える。
その王冠をもらっては、裏のコルクをはずす。
そして子供たちはシャツの表に王冠を、裏からコルクを
押し付けてバッジにしていた。

ビールの王冠バッジは家でお父さんがビールを飲む家の
子であり、ジュースの子は家でおいしいジュースを飲ま
せてもらえる子である。

遊ぶおもちゃなどそんなに持たない子供たちは、王冠の
バッジをつけたシャツで遊んでいた。
そのバッジはテレビで見ている西部劇のシェリフのバッジ
のように自慢のバッジでありました。

王冠の裏のコルクを爪で、母さんに借りた千枚どおしで
大切にはがしていた頃、上手にとれると自慢するように
バッジにしたものでした。

コルクコルク、やわらかなそれが木の皮(コルク樫)か
ら作られると知ったのは、ワインを飲めるようになった大
人になってからなのでした。


 

ベージュグレイ beige gray

カテゴリー │洋色字典



どんなに色名をつけたとしてもそれは空の色を網羅する
ことができません。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

冬の空は秋よりさらに高く透き通っています。その空の
青を移すのが海、空に薄い雲が濃い雲がかかればそれぞ
れ海を違う色に染めていきます。

風が吹き雲が流れれば海は瞬間も同じ色を留めることが
ないのです。

毎朝海を眺めて同じように写真を撮っていますが、獲っ
た瞬間から海の色は変わり、その写真を使って海の話を
書き出す頃にはまた色が違ってしまうのです。

海も空も光のキャンバスです。
そこに色を置こうと思っても絵の具を置く時間を待たず
に景色は変わってゆくのです。

かつて油絵を習った頃、光には青も赤も全ての色が含ま
れるのだと教えていただきました。
変化する光を表してこその景色であり、光を受ける静物
であり人でありました。

私たちは写真で絵で景色を留めようと思いますが、考え
ているうちに光は変わってゆくのでした。
それは時というものの定義でもありました。


 

チェリーピンク cherry pink

カテゴリー │洋色字典



静岡県では馴染みがないものの、季節になれば山形では
さくらんぼが実をつける。「佐藤錦」の大きな実が成る
のです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

何年か前、ある趣味の仲間が山形に出来、連絡しあうう
ちに意気投合し、一度会ってみたいと訪ねてきてくれる
ことなった。

予定の週末が近づくと電話があり「一週延ばしたい」と
言ってきた。不思議に思って延期し、駅に迎えに行けば
彼は小箱を重ねたお土産を持って降りてきた。

「これが食べさせたくてね」それが山形のさくらんぼ佐
藤錦でした。

予定の日にはまだ出荷が間に合わず、一周ずらしてもそ
の自慢の味を土産にしようとした彼の厚意でした。

その味は覚えていなくとも、その気持ちうれしく今でも
彼の顔を思い出すのです。

はしりのおいしい佐藤錦を食べさせようという気持ちを
思い出すのです。


 

ブルー blue

カテゴリー │洋色字典



もしもお店の名前やグループ(音楽など)の名を決めよう
とするならば色名から選ぶことをすすめます。
色名はそのものに表情があり心を表しているのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

どんな名前をつけるにも「簡潔」であることが望ましい。
さまざまな長い名前がやがて省略されるように簡潔である
ことで最終目標に近づく、つまりは覚えやすいことにもな
るのです。

東京時代に組んだグループの名は「BLUE」、美しい色で
ありながら「憂鬱」という意味も持つ色名は青春期に似合
うと思ったのです。

加えてその名をつけたグループを見かけない。
逆に考えればそれだけにシンプルなこの名は難しいことと
なる。それは挑戦にむいている名前なのです。

ここで色名の旅を続けていると、その名が店の名に思えた
りグループの名であろうと思うことが多い、色が持つ表情
でそのメンバーの年齢やコンセプトまでが思い浮かぶので
す。

世界で愛され使い続けられた色名の世界、何か迷いました
ら旅してみてください。
心の色と近いものが見つかるでしょう。


 

スカイグリーン sky green

カテゴリー │洋色字典



街の空はビルや建物に塞がれている。
狭い空を見上げるのがせいぜいで広さを感ずることがで
きません。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

昨年の4月から海を見渡せる事務所で仕事をしている。
デスクから横を見ればパノラマのような海が広がる。
その窓は例え雨の日でも明るく輝いています。

その海に映るのは空です。その空は海よりも広く包みこ
み光をまた海から受け取ります。
海と空が共に輝いて窓の外を眩しくするのです。

一年も海を眺めていればその色が決して「青」だの「緑」
だの「銀」だのと不自由な言葉で表せないことに気づき
ます。

便宜上その色を中心としても毎日その色を説明する要素
が変るのです。
海と空の光には全ての色が含まれます。
海は緑であり赤であると言っても間違いではないのです。


 

ヴァニラ vanilla

カテゴリー │洋色字典



あるご縁で5年ほどフランス洋菓子店のWEBのお手伝いを
していた。お菓子を撮りながら「おかしな仲間」とたくさ
ん知り合うことができました。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

そのお店の定番商品はシュークリーム、浜松地域で起きた
かつての「シュークリーム」ブームを興したのがこの店の
シュークリームです。

厨房でパティシエがつくるとろりとしたクリームに加える
のがバニラビーンズです。
バニラビーンズは例えれば乾いたインゲンの鞘に納まった
小さな黒い種があの高い風味をあげます。

鞘の片方から歯磨きのチューブを絞り出すように黒い種を
クリームに押し出していきます。

それがクリームの中に入っているあの黒いプチプチとした
バニラビーンズなのです。
そのままでも甘くおいしいクリームにたっぷりのバニラ風
味を加えたら最強のクリームとなる。

焼きたてのシューの底に穴をあけ、そこに絞り入れるバニ
ラクリーム、出来立てをいただいたことがありました。

バニラはその厨房の香り、清潔で汚れを許さぬ厨房の香り
となっています。



 

フォッグ fog

カテゴリー │洋色字典



「今日のサンフランシスコはどう」

「今日も霧が立ちこめているよ」「あら、素敵ね」

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

24世紀、地球は連邦となり宇宙へとその活躍場所を広げ
ていた。その地球連邦の最新型探査船「ヴォイジャー」
は試験航行に出かけるが、事故によりディープスペース
へ運ばれてしまう。

地球へは遠く、帰還までは数十年という旅がはじまる。
スタートレックヴォイジャーはこんなドラマである。

その女船長キャスリン・ジェーンウェイは地球との交信
が可能となり、地球の宇宙艦隊の提督に先のような会話
をする。

24世紀になってもやはり「霧のサンフランシスコ」であ
り、地球の環境は21世紀当時のまま守られていることを
示唆している。

スタートレックはともすれば荒唐無稽のSFドラマととら
れがちだが、未来の装備を持つ船を航行させるのはクルー
であり、そこに起きる人間ドラマを描いている。

時に疲れるとこの宇宙を舞台とした人間ドラマを視る。
霧が晴れたようにそのキビキビとした働きややはり人間
がドラマの主題であると確認して視いっている。


 

ローズドラジェ rose dragee

カテゴリー │洋色字典



香り高い菓子をひとつ口に含み、その不思議な香りを楽
しむ。膝には何度読み直しても手にとる本がある。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

バラの香りのドラジェ、これは糖衣したお菓子のこと、
口に含んでその香りのエッセンスを楽しむ。ドラジェは
金平糖やジェリービーンズなども含むという。

百貨店の地下には子供向けのお菓子のコーナーがあり、
さまざまなお菓子が区分けされた丸い台に乗り、くるく
ると回っている、

子供たちは色とりどりの菓子をとり、重さで値段を決め
るという販売がされていた。

ジェリービーンズは勾玉型のゼリー菓子である。
口に含めばさまざまな香りがするアメリカの菓子である。
羊羹玉などと一緒に必ずひとすくい入れるのはその香り
を楽しみたいからである。

ゼリービーンズにハンバーガー、レモネード。アメリカ
文化を少しづつ覚えて私たちは育った。
くるくると回るカラフルなお菓子を見て私たちはPOPな
アメリカ文化を覚えていったのです。


 

スペクトラムブルー spectrum blue

カテゴリー │洋色字典



イギリスは最も富を持つ国である。世界の金の保証はか
つてからイギリスのロイズが行ってきた。またはその後
ろ盾となっていた。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

イギリスの「貴族」の資産とはとほうもないものでゆえ
に世界を対象とした事業を行える。
「国際救助隊サンダーバード」もイギリスの富豪が興し
たとなるのも当然である。

大人気のサンダーバードに続いて登場したスーパーマリ
オネットの番組が「キャプテンスカーレット」である。
このキャプテンスカーレットの属する組織がスペクトラ
ムという。

SFであるサンダーバード以来、その魅力的な救助ギア
であるサンダーバード1号~はプラモデル化され、アメ
リカの自動車のプラモを作っていた私たち子供も夢中に
させた。

ゼロ戦や戦車も魅力的だったけれども、このイギリスが
つくりあげた魅力的な形のモデルを私たちは作り続けて
それで遊んでいた。

キャプテンスカーレットになってもそれは続く。

イギリスと富豪、富豪ゆえに世界を相手に自費で救助隊
をつくる。
島を買い取って別荘をつくりそこに秘密基地を密かにつ
くる。これはイギリスなればこそである。

東洋の子供たちは秘密基地の「プラモ」をつくり、その
魅力的なサンダーバードたちを作っていた。


 

カクタス cactus

カテゴリー │洋色字典



私たちが子供の頃、二つの「戦い」遊びがあった。
それはチャンバラと西部劇である。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

テレビ映画・ドラマで人気なのは「チャンバラ」、これ
は棒や枝であってもできる。殺陣(たて)の真似をして
は切りあうだけの遊びである。

そこに加わったのが盛んに放映された「西部劇」、今思
えばジョン・ウェインらが活躍するウェスタン映画を西
部劇と訳したのはなかなか大胆なことである。

子供たちは麦わら帽の両側のふちを上に持ち上げては
ウェスタンハット風にし、銀球(ぎんだま)鉄砲を打っ
ては戦った、片方はカウボーイあり、片方はインディア
ンである。

ハウハウホウホウと口に手を当てて責めるインディアン
とカウボーイは勇敢に戦った。

そして時代は「コンバット」時代となり、子供たちは野
原を匍匐前進して進み、服を土埃だらけにして戦った。

今も時々本屋で「GUN」などという模造拳銃の本を手に
とってはジョン・ウェインの持つ「ウィンチェスターラ
イフル」などを探しては「カッコイイなあ」などと思う。

その戦いの場の荒れた開拓地にはサボテンが生えていた。
まるで人間が片手を上に片手を下に向けて立っているよ
うな大きなサボテンである。

カクタスがサボテンであると知ったのはずっと大きくな
ってからである。



 

アッシュブロンド ash blond

カテゴリー │洋色字典



薪を燃やすパチパチという音を聞く冬の夜、マントルピー
スがある暖炉の前での冬の夜などに私たちは憧れる。

暖炉は無理だけれども薪を焚くストーブならと一部流行し
ています。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

友人が勧めているストーブは薪ではなく木製ペレットを燃
すストーブです。ペレットとは山のやっかい者となってい
る間伐材などをチップほどに砕き、再び6ミリほどの小さな
丸管型の燃焼材に固めたものをいいます。

そのペレットを燃料として入れたストーブは燃焼に従い自
動的にそのペレットを落として燃えていきます。
その火で暖まるものと、ファンヒーターのようにその熱を
吹きだすタイプに分かれています。

ほとんど廃棄するような間伐材を使いながらもペレットは
まだまだ高価な燃料であるペレットは、それを利用するス
トーブが増えれば安価になると聞いています。

直に火を見る暖房は安定していればとても心豊かになる暖
房です。煙突があれば不完全燃焼はありませんし、型によ
ってはその上で湯を沸かしたり料理だってできる。

まるで電化した家の中に、私たちを原始の火を見つめた頃
に戻すものでもあります。

煙突のある家などは見られなくなりましたが、私たちの子
供の頃は夕暮れ時に薪の風呂の煙突などが小さな火の粉を
あげるのを見ていた。

ストーブの前に人が集まります。子供たちはその火を飽き
ずに眺めています。火を囲んで心を暖めればまたその心は
とても素直になる。
便利ばかりでなくエコである暖房も考えてみたいものです。


 

ブロンズ bronze

カテゴリー │洋色字典



「一番きれいなメダルがほしい」

オリンピックを目指す選手はゴールドをこう表現する。
二位はシルバー、三位はブロンズメダルとなるのです。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

金や銀とならび古代から多く使われたブロンズとは青銅
のこと、青銅器と言えば考古学や発掘とちょっと埃っぽ
い感じがする古くから愛された金属である。

採掘をして高い温度を維持した炉にかけて精製しと手間
をかけて作り出されるその金属は貴重であり手間がかか
ることから高価であるとされる。

金貨、銀貨、銅貨と貨幣でもその順位は変わらない。

子供の頃に海賊が出てくるようなお話を読めば宝箱の中
に詰っているのは金貨である。
とても大きなご褒美にポケットに入れてもらえるのも金
貨である。

金の埋蔵量は限られていて、毎年精錬されて生まれる金
の量もほぼ決まっている。そして人類誕生以来作り上げ
られた金の量もほぼ量を特定されるそうだ。

その中で金は毎年めべりしていったのだという。

金貨にして財布やポケットに入れておくうちに柔らかい
金属である金は磨り減りポケットや財布の塵となってい
き減ってゆく。
その量こそが失われた量として相当のものであるという。

金はどこにでもあるが、それは微細な塵となっている。