こんもり鍋ザクザク

カテゴリー │メシメシ探検隊

こんもり鍋ザクザク

こんもり鍋は、淘季工房で誂えた別注ものでありまして、ぶん屋奥座敷
の名物であります。

「どいたどいた」と鍋掴みりりしく、ぶん屋の兄ぃが運んでまいります。

「今日は京都の豆腐、それだけじゃあ肴にならないから鶏豆腐にしたぜ」

 ハハーッと並み居る豪傑、酒飲み、若い衆が鍋に頭を下げております。

こんもり鍋ザクザク

昨日の晩はぶん屋奥座敷で、ざくざく会改メ、京都で何があったの会で
ありまして、大黒屋さんの土産、京都の白い宝石「森嘉の豆腐」で一杯
となりました。

豆腐を山と盛った鍋を見れば、何があったの会は、どんどん食べる会と
なりまして、ぶん屋さん手づから取り分けていただきます。

こんもり鍋ザクザク

豆腐はとろり、鶏はほくりと口にとけまして、アチチのフフフと口をあけて
フハハ状態で酒で流し込む、初夏になりましても熱い鍋は酒をすすめます。

薄味の出汁でありますから、素材のとけた甘みも加わりましてますます
フハハと口はホコホコしております。

こんもり鍋ザクザク

鍋奉行のぶん屋さん、下ごしらえから出汁まで自慢の腕をふるいまして、
食わせるところ、あき姐さんが台所に立ちます。

「はい、どうぞ」

豆腐と鶏で胃を起こしましたところに、ニンニクたっぷりのモチカツオのタタ
キが出てまいります。

これはすし屋の姉さんこと、末広寿司さんから会の為にいただいたもので
ありまして、コガリと炙っていただきましたことで、また酒が進む。
一同ありがたい、ありがたいといただきます。

フッハーッとニンニクカツオは全員でいただけば怖いものはありません。

森嘉のあぶらあげをカリッと炙ったものも絶品であります。

さて、ここで再び蓋が被りましたのは、出汁を変え、飯を入れた鍋であり
ます。玉子が三つほど入りまして、グツグツッと軽く煮込めばできあがり。

こんもり鍋ザクザク

濃い目の出汁に変わり、竹の子がはいりました雑炊のできあがりであり
ます。
感謝感謝の満腹飯となりました。

この間に話すこと、言い放つこと、飲むこと、注ぐこと、浴びることが続い
ておりまして、無事今回も沈没でありました。

毎週飲んでいるように思われましてもいけませんが、この間にぶん屋文庫
(ぶん屋さんが所蔵する意匠本などのコレクション)の披露がありまして、
古い文化を学び、今の意匠をつくるぶん屋さんの心意気を知る。

飲むたびに、納得し、新しく知ることがあり、先人の生き方を知りまして今
を生きるという法を考えております。

大黒屋さんぶん屋さん、イチローの五十代三人があつまりまして始めた会
tailorさん、もとおさんが仲間入りしまして、姐さんたちとで奥座敷は満員と
なりました。

満員満腹、心までが一杯になりましておひらきとなりました。

はい、ごちそうさま、また来月のお楽しみであります。


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