2008年08月19日19:07

え~毎度おなじみ三題噺でございまして、落語の高座芸のひとつでありあして
楽しんでいただこうという趣向でございます。
今回も一門であります「SEAESな二人」からの出題でございますが、このお
題を出していただいたのは”きものと帯 大黒屋”さんでございます。
「月」 「稲穂」 「秋風」と三題をいただきました。
さて今回はうまく噺せますか、はじめてまいります。
月日が経つのは早い、なんて小話がございまして、ご存知でございましょうか
はいはい、答えを先に言ってはいけませんが、お日様とお月様と雷様が仲良
く旅をしておりまして旅籠に泊まります。
翌朝雷様が起きてみますと、お日様とお月様がいない、不思議に思いまして
宿の人に聞きますと、「月日がたつ(宿をたつ)のは早いものですよ」なんて言
われちまいまして、「雷様はどうされます」と聞かれますから、「俺は雷だから
夕立だ」なんて答える、こんなお話がございました。
さて雷様は夕立ですからゴロゴロと宿で寝ておりますと、一日違いで旅に出ま
した大黒様がやってまいります。
大黒天ザクザクの宴≫
カテゴリー │おはなしの世界

え~毎度おなじみ三題噺でございまして、落語の高座芸のひとつでありあして
楽しんでいただこうという趣向でございます。
今回も一門であります「SEAESな二人」からの出題でございますが、このお
題を出していただいたのは”きものと帯 大黒屋”さんでございます。
「月」 「稲穂」 「秋風」と三題をいただきました。
さて今回はうまく噺せますか、はじめてまいります。
月日が経つのは早い、なんて小話がございまして、ご存知でございましょうか
はいはい、答えを先に言ってはいけませんが、お日様とお月様と雷様が仲良
く旅をしておりまして旅籠に泊まります。
翌朝雷様が起きてみますと、お日様とお月様がいない、不思議に思いまして
宿の人に聞きますと、「月日がたつ(宿をたつ)のは早いものですよ」なんて言
われちまいまして、「雷様はどうされます」と聞かれますから、「俺は雷だから
夕立だ」なんて答える、こんなお話がございました。
さて雷様は夕立ですからゴロゴロと宿で寝ておりますと、一日違いで旅に出ま
した大黒様がやってまいります。
「こらこら、雷様、なに寝てんのや」と小槌で叩きます。
「へい、なんでえ 大黒か」
そんなことを言っておりますが、久しぶりにあった二人でございますので昼間
から御酒をいただきまして、よい気持ちになっている。
雷様が夕立を忘れましたから、各地のダムでは水枯れでおお迷惑。。。
まあそんな影響があったりしますが
「それにしてもいい月だね」 雷様は真っ赤になって酒を飲んでおります。
「ああいい月だ、秋になると風が涼しくなっていいもんやで」なんて大黒様も
酒を飲む、たまにアイスコーヒーなども飲んでおります。
「お連れさまのお着きでございます」
宿の番頭がやってまいりまして、また誰か着いたのだというところへやって
きましたのが「稲穂」と「秋風」であります。
えらいもんで、稲穂は誰にあっても頭をふかーく垂れまして謙虚にしている。
秋風のほうは、涼しい顔をしていまして、コロコロと笑っております。
虎のパンツから腹を丸出しで真っ赤になっている雷さまと大違いでございます。
「月に稲穂に秋風とはめでたいめでたいんやで」、大黒様は風流が好きでござ
いますから喜びまして「この会はザクザク会と名づけるんやで」なとと言いなが
ら小槌を振り回す。
そうしますと、チャリーンチャリーンと小判が沸いて出てまいりまして、畳に落ち
るは窓から外へ落ちるわで大騒ぎ。
大判小判がザックザクでございまして、たいそうめでたいことになってまいります。
「しかし、稲穂に秋風まで来たのにお日様はどこまでいっちゃったんやろ」
なんて大黒様が言います。
雷さまも「月はあそこにいますがね」なんて指をさしましたからお月様と雷様
と大黒様に稲穂が並んで酒を楽しんでいるところで気がついた。
さっきまでそこにいて、コロコロ、リーリーなんて言っておりました秋風がいな
くなっております。
窓をあけておきましから、落ちたんじゃあないかと言っておりますがいなくな
ったものは仕方がありません。
「時に稲穂、どうしてついてきたんだい」
先ほどから遠慮するばかりで頭をずーぅと垂れているばかりの稲穂に大黒様
が聞いています
「はい、私は稲穂でございますから」、小さな声で言いますが用を得ません。
雷様がじれましてゴロゴロとやりまして「えっ!どうして着いて来たんでぇ」
とすごむ。
稲穂も観念しまして、それではと頭をあげました。
「稲穂は米になる為に、ついてまいります」
「時にお前の仲間の秋風はどうしたんでぇ!」もう一度雷様がすごむと
「秋風は立つものでございます」
チャンチキチャンチキ瓢箪ぽっくり、末広福作りデンデーン
「へい、なんでえ 大黒か」
そんなことを言っておりますが、久しぶりにあった二人でございますので昼間
から御酒をいただきまして、よい気持ちになっている。
雷様が夕立を忘れましたから、各地のダムでは水枯れでおお迷惑。。。
まあそんな影響があったりしますが
「それにしてもいい月だね」 雷様は真っ赤になって酒を飲んでおります。
「ああいい月だ、秋になると風が涼しくなっていいもんやで」なんて大黒様も
酒を飲む、たまにアイスコーヒーなども飲んでおります。
「お連れさまのお着きでございます」
宿の番頭がやってまいりまして、また誰か着いたのだというところへやって
きましたのが「稲穂」と「秋風」であります。
えらいもんで、稲穂は誰にあっても頭をふかーく垂れまして謙虚にしている。
秋風のほうは、涼しい顔をしていまして、コロコロと笑っております。
虎のパンツから腹を丸出しで真っ赤になっている雷さまと大違いでございます。
「月に稲穂に秋風とはめでたいめでたいんやで」、大黒様は風流が好きでござ
いますから喜びまして「この会はザクザク会と名づけるんやで」なとと言いなが
ら小槌を振り回す。
そうしますと、チャリーンチャリーンと小判が沸いて出てまいりまして、畳に落ち
るは窓から外へ落ちるわで大騒ぎ。
大判小判がザックザクでございまして、たいそうめでたいことになってまいります。
「しかし、稲穂に秋風まで来たのにお日様はどこまでいっちゃったんやろ」
なんて大黒様が言います。
雷さまも「月はあそこにいますがね」なんて指をさしましたからお月様と雷様
と大黒様に稲穂が並んで酒を楽しんでいるところで気がついた。
さっきまでそこにいて、コロコロ、リーリーなんて言っておりました秋風がいな
くなっております。
窓をあけておきましから、落ちたんじゃあないかと言っておりますがいなくな
ったものは仕方がありません。
「時に稲穂、どうしてついてきたんだい」
先ほどから遠慮するばかりで頭をずーぅと垂れているばかりの稲穂に大黒様
が聞いています
「はい、私は稲穂でございますから」、小さな声で言いますが用を得ません。
雷様がじれましてゴロゴロとやりまして「えっ!どうして着いて来たんでぇ」
とすごむ。
稲穂も観念しまして、それではと頭をあげました。
「稲穂は米になる為に、ついてまいります」
「時にお前の仲間の秋風はどうしたんでぇ!」もう一度雷様がすごむと
「秋風は立つものでございます」
チャンチキチャンチキ瓢箪ぽっくり、末広福作りデンデーン
この記事へのコメント
コメントいたします。
ザクザク会のメンバーが出演しているように感じます。
風流にそしてお笑い。
秋が来ますね。
今日は、宝船。
ベストメンバー、雷さまや大黒や稲穂や秋風やお月様や・・・・・・
天竜の山は、天狗が出るとの噂。
ザクザク会のメンバーが出演しているように感じます。
風流にそしてお笑い。
秋が来ますね。
今日は、宝船。
ベストメンバー、雷さまや大黒や稲穂や秋風やお月様や・・・・・・
天竜の山は、天狗が出るとの噂。
Posted by 大黒屋 at 2008年08月20日 12:31
大黒屋さん、こんにちはお読みいただきありがとうございます。
仲良き友のことを思いながら書いてみました。
自慢を語る、これが一番うれしいことですね。
仲良き友のことを思いながら書いてみました。
自慢を語る、これが一番うれしいことですね。
Posted by イチロー
at 2008年08月22日 12:59
