餃子の子

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餃子の子

疲れちゃった、と思ったら浜松あたりの子は餃子を食べる。

手軽で数が食べられて、カリッとも、コガりとも、ふわりともする食感と、口に入れる
と味わえる焼きたてのハフアチ感がまた満腹の楽しみなのです。

餃子にニンニクは過去のこと、浜松の餃子は数食べることを想定して野菜沢山だか
ら女性でも子供でも、もちろんオトーサンたちの大好物でもある。

ラーメン屋さんや中華料理店の余技などではなく、サイドメニュー的な添え物でもな
く、専門店に食べに行くのが浜松あたりの餃子好きなのです。

専用の鍋に並べられて焼かれるのを見ながら焼きたての湯気をあげてくる餃子を
見れば熱いに違いないのに、その一つをバリッと隣からはがし、ラー油たっぷりに
してエイヤッと口に放りこむ。

熱いに違いないのに、放り込めば、もちろんハフッと開けた口が煙突のようになって
湯気が出る、かみ締めればなお熱い湯気が出て、口中は火事となる。
それをラー油が加速して、額にはジリジリと汗が噴出してゆく。
数を続ければ、体は熱を帯びて汗びっしょりになり、10個20個の力が入ってゆく。

丸い餃子鍋ならばぐるりとまあるく、角の鍋なら行儀よく列になって餃子は出てきま
す。10個20個と頼めば、ひとつの鍋の餃子は独り占め、皿の餃子も独り占め、そ
れを熱いうちにと汗を噴出しながら食べれば、風邪も疲れも忘れてしまうのです。

コラーゲンをいただいた翌日の女性の肌が翌日光輝くなら、浜松の子らは餃子の翌
日には力溢れて、目を輝かせて仕事に行く、そして取り組むのです。

浜松も地方都市の常で日本中のどの街かわからないほど、県外資本の郊外店ばか
りが並びますが、唯一違うのは餃子専門店が点在し、一人ひとりが自慢でおすすめ
の店を持ち、そこでは自分流のパワー餃子を食べに行くのです。

ああ汝、餃子の子なり、餃子あればこそ疲れを知らず取り組む浜松の子なり。

我は餃子の子、明日も元気に働くのです。


タグ :餃子

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