イチロー的こころ（旧版）

コスモとは宇宙であり、コスモスとなれば宇宙そのもの
を指す。
宇宙は全ての環境であり、私は言葉宇宙に遊んでいる。
遊んでばかりいるからいけない。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦
しています。

コスモスが私たちの環境そのものならば、その名をつけ
た歌は私たちの環境となる。

それは母を歌う歌だからである。

誰もがドラマチックな日、嫁に行く日を迎える。
もしくは娘を送り出す日を迎える。またもらう側として
想像を体験する。

体験こそなけれど、娘を送り出す母の気持ちは私たちの
想像にあまりある。
そこで母はひとつ咳をする。
その陽だまりでの娘のひとときを想像できるのである。

明日の支度をおえながら、まだ娘は母にありがとうとは
言えないでいる。
その言葉の向こうに自分がやがて母になる日が見えてい
る。

母という言葉は何にも増して尊い言葉である。
その言葉を口にしなくとも心にあるだけで暖かいもので
ある。

男の子は母を愛す、母に似たものを生涯追い求める。
けれど決して母にはなれず、その実感は想像の中にある。

母、美しくも愛しいもの。
男たちはその姿を追い求めて生きる。
それはむしろ女性より強いのだと思う。

母となれない男たちは、母の姿を追い求めて生きる。
母以上になれない者とともに、理想を追い求めて生きて
いる。