なぜかダデュダ

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なぜかダデュダ

おお、なぜかダデュダ・・

遠い昔に心が飛んでいくのはウィスキーの色が琥珀だから、そんなことを
考えたりしながら氷を足してまた酒を注ぎ足しています。

こんばんは、音楽夜話の時間です。

日本酒の酔いが一日の疲れを癒して安らかな眠りを誘うものならば、ウイ
スキーのそれは時を広げてくれる。
甘いセピアの過去が目の前に浮かんでは遠くを見つめている。

部屋はいつの間にか教室になったり、ステージになったり、高架下の店に
なったりして、隣には忘れていたような友が座っているような気がする。

若く大きな声で人生を語ったり、とりとめもない悔やみを話したり、素直に
なって若い恋を話す。
そんな話をした友の声までが聞こえてくるようで振り返って探してしまうの
です。

ロックグラスに氷を入れて、キンキンに冷やして流し込む、ときには氷をと
に行くのも面倒で酒をトクトクと注ぎ、喉を通る熱さを楽しんでいる。

いつか余裕ができたなら、好きな自然のビデオを見ながら心の旅をしてみ
たい、北の寒い川を旅したり、風ばかりの平野に立ったり、誰もいない入り
江に旅をする。

なぜか心の旅はどこも寒い景色が目に浮かぶのです。

そんな旅を共にするのは多くの友達はいらない。たった一人自分の傍にい
てくれたらいいのです。

今夜もとろりとろりと旅をして、顔に焚き火の熱を浴びているような気がする。

友が自分はモンゴルから来たようなデジャブに会うと行っていた。
ならば、自分はおそらく寒い極北の大地を歩いていたのだ。

喉と腹を火の酒で暖めて、旅をして焚き火のまわりで眠った日の景色が見え
るような気がするのです。

酒は心にダデュダ、ダデュダとこだまを響かせているのです。

では今晩は菅原進さんで「琥珀色の日々」をお聴きください。

遠い景色を思いながらいっしょに溶けていきましょう。


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