黄橡きつるばみ

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黄橡きつるばみ

木を見ているだけはその葉は見えず、葉を見るだけでは木を知らず、木の実を見
つけて初めてその木を知ることもあります。

公園の入口あたりに大きなドングリを見つけてそれが子供の頃憧れた”クヌギ”
であることを知りました。

日本の伝統色の色を見て名を知って何が書けるかを挑戦しています。

今朝の色は黄橡(きつるばみ)です。

つるばみとはクヌギの実のことだそうです。あの丸くて大きな実を煎じたりして抽
出した色で染めた色、それが黄橡です。

高い木であるクヌギから風吹く度にポトリと落ちてくるクヌギの実の道は小さな子
供を連れたお母さんが歩く道です。
小さな子供は手に袋を持ち、ドングリを拾っては袋に入れています。

公園の片隅にありますからその道を見つければ大喜び、二人はしゃがみこんで
笑顔で拾っているのです。

子供の頃なかなか見つけられなかったからクヌギの実はドングリの王様です。
その木、その実がどっさりとあった頃、この色を残そうと煎じて染めた人がいた。

黄橡はドングリ拾いから生まれた色、クヌギ集めには子供たちが活躍したので
しょうか。その色には秋の思い出が詰まっているのでしょう。


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