丁子茶ちょうじちゃ

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丁子茶ちょうじちゃ

香辛料の一つであり消毒にも用いるクローブのことを丁子という。

香辛料と聞けば大航海時代、その冒険の果てに見つけた宝石とも交換
されるほど貴重な香辛料を生む土地との交易をしていたというロマン
にぶつかる。

商人ならば、またその才覚ある者ならばワクワクする魅力的な時代で
ある。それを積みヨーロッパに持ち帰り財産を築く野望を抱くのだ。

静岡丸子にあるのが「丁子屋」、ご存知名物とろろ飯の店、仕事で
通り抜けはせど、なかなか寄れない名店はうまいとろろを食わせる。

夏のこの時期、ネバネバと粘り、ベタベタとする食べ物は滋養にな
る。ゆえにネバネバを好んで食べるとよいと言う。

ある居酒屋にネバネバばかりを出すメニューがあり、とろろにオクラ、
納豆などを混ぜて出す、それをビールのつまみにする。

世話好きで話が面白いお母さんが働き、酒飲みのお父さんはカウンタ
ーの角に座ればもう飲みすぎて居眠りをはじめる。

客が来たのはわからないのだが、誰かが帰る時には目を覚ましては
「ありがとね」と挨拶をし、次の瞬間また眠りに入る。
寝ることは体の要求だ、夏の寝苦しさに朝を迎えると、今日こそは
早寝をして寝だめをするのだと決意する。

ところがどこかにひっかかりつつ、また夜更けに目を冴えさせてい
る。そしてまた明日の朝の決意となるのである。

若者と違い、あふれる力がないのなら粘りで勝負する。やはり粘り
ものを食べてネバー(り)ギブアップとしましょうかね。


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