抹茶色まっちゃいろ

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抹茶色まっちゃいろ

縁ありて静岡茶の中で独自のブランドを持つ掛川の深蒸し茶を生産する
東山茶業組合のお手伝いをしている。

手摘みから初市、茶摘みから加工まで拝見しながらさまざまなものを撮
り書いている。東山は南アルプスの南限と言われる粟ヶ岳のすそ野に広
がる茶園である。

新茶を飲む方はその湯のみに浮かぶキラキラとした粉のようなものに気
づかれているだろうと思います。

あの粉は”みる葉(みる=やわらかく若い)”の金色のうぶ毛が茶に含
まれたもの、ゆえに一番茶(新茶)に多く見ることができます。

そのみる葉を加工するお茶工場は茶園の中に建ち、摘んだばかりの茶葉
を加工するから、この金色の産毛たちは工場におびただしく舞い上がる。
外からの光りにキラキラと光り、そこらかしこを埋めてゆくのです。

お茶の季節が終われば大切な加工機械は徹底的に掃除され水で清められ
ます、高速で噴出した水に洗われた機会からは積み重なった産毛の埃を
洗い、お茶色の水となって流れ出してゆくのです。

飲むことはないお茶の緑をシャッシャッツとブラシで流し出してゆくそ
こにもお茶の香りは残る。
また次の稼動は秋、お茶工場は秋の番茶シーズンまで夏はゆっくりと休
んでいるのです。


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