イチロー的こころ（旧版）

さらに昨日のいわた大祭り「遠州大名行列」の話しは続く。

大名行列が朝鮮通信使一行を護り、見付本陣へ送り、さらに街道を江戸へと
進めるのが今回のテーマ。

そこには「ロマンス」ストーリーが織り込まれていたのでありました。

見付西木戸で大名行列に加わった朝鮮通信使一行の一人の朝鮮の青年が
行列の中にいた姫の腰元の一人を見つけて驚く。

二人はあるところで恋に落ち、この行列で偶然にも再会したのでしたという
もの。

ヤマハラグビー部の取材カメラとして、これより深いストーリーは聞けなかっ
たもの、導入のストーリーから、やがて二人の国を越えての恋が成就するの
を大名と通信使が手助けすることになるというものだったろうと推察する。

二人の恋を結んだのも、両国の友好使節を行列が護ったことからという筋書
きは春から初夏へ移り変わるこの季節ならではの爽やかな恋の物語。

毎回、この行列はただ古き時代を再現するだけでなく、よく書かれたシナリオ
をもとにして行われる。

国と国が理解しあうことは、人と人との交流が原点なのだと知らせてくれた
今回の大名行列。

国と国を越えて深く結びつく心を二人の演者がつとめる。
それを応援する沿道の人々にも、その心が深く伝わった。

韓流ドラマで一代「ロマンス」の国としてさらに理解され、憧れられている今、
それは、人と人の気持ちをつなげる一つの方法としても理解されている。

休憩中の二人はその役どころを演じきろうと台詞の練習をしていた。

多くの人はその成就を見届けたに違いないと思ったカメラなのでした。