イチロー的こころ（旧版）

今朝からドキドキとしていたのに加え、今週のトキメキとワクワクとなっていたのは
母校である浜松市立積志小学校の授業を少しお手伝いする機会を得たから。

前の記事でお話しましたように、拙ブログをご覧になった先生が卒業生だと知り、
小学校が取り組む総合事業のひとつ「明日をつかめ」のお手伝いをすることになっ
たのです。

先生からのご依頼は「仕事を含め素敵な生き方をしていらっしゃる大人」をゲスト
ティーチャーとして２０人招き、６年生それぞれが興味を持った方に質問をするこ
とで仕事や生き方を知るというインタビュー形式の授業でした。

私はこの授業のゲストティーチャーを推薦するにあたり、素敵な生き方をされてい
る自慢の仲間を紹介したのです。

一人目は半田山のオリジナルジュエリー工房”フィロンドール”の杉山さん。
こちらはお子さんが在校中で学校からのご依頼での参加。

「ジュエリーをつくるにはお客様のどんなものをつくりたいか理解して創りあげる
のだから、しっかりお話をお聞きして、お客様の心を理解して創るのです」と教え
る。
手書きの下絵から素敵な作品になるまでの苦心や喜びをお話されていました。



二人目はyohの絵を夢を膨らめ、季節を感じながら書いていらっしゃるCafe terrace
1丁目のyohさんです。
友達の為に一所懸命書いた絵がとても喜んでいただけたことが絵を描き続けるき
っかけとなりましたというyohさん、無心になって色を塗る時は時間を忘れますと
子供たちに絵を描く楽しさ、夢、うれしさを伝えていらっしゃいました。
yohさんの書くyohのエピソードなども聞くことができましたよ。



三人目はご存知、寿司屋の姉さん、三代目をついだ理由からはじまり、子供たちが
好きなネタ、仕事と勉強で一年中休む間もないんだよと仕事が常に学びなのだと
教えていました。
「昨日眠れなかったよ」と言うのは姉さんが撮りためた写真に１枚１枚子供たちが元
気に生きるよう心をこめたメッセージを入れたカードを作っていたからだそうです。
「僕これにする」「私これにする」と子供たちに姉さんの熱い気持ちがプレゼントされて
いました。



４人目は浜名湖フォークジャンボリーの実行委員として今年も生涯みんなで歌うフォ
ークの楽しさを伝えた”フォークソングの日々”のＫＡＺさん。
仕事ではなく生き方を伝えますと前置きして話す話に、楽器や音楽好きの子供たち
の質問を次々と受けていました。
音痴だったんだよ、からはじまる楽器との出会い、音楽仲間と過ごす素敵な時間を
伝えれば子供たちから「ギターやってみたいです」と声があがっていました。



子供たちは１９人のゲストティーチャーの希望した３人へのインタビューをしました。

私の知っている方はこの４人でしたが、ほかにも料亭の女将、オートレースの選手、
フランス料理のシェフ、絵手紙の先生、弁護士、製造業の社長さん、和服を愛して
広げている青年などさまざまな職業や生き方のゲストティーチャーが集まりました。

子供たちが将来を具体的に想像するのは中学校の授業からだそうですが、普段会
えない仕事や生き方に触れた子供たちは大変だけれど幸せな１９人の大人の生き
方を学んだのだと思います。

最後に６年生全員と先生、ゲストティーチャーが一緒にＫＡＺさんの弾くギターに合わ
せて”翼をください”を歌う。

まだまだ小さな翼の子供たちが懸命に夢を持って生きる大人の生き方を知る機会
はとても有意義な授業でした。

インタビュー授業を終えて校長室で歓談したゲストティーチャーたちも、みな子供たち
の真剣さと元気さに触れてみな上気した笑顔になっていました。

到着からお見送りまで６年生が全員で行い「ありがとうございました」と列を作って
送ってくれました。

３７年ぶりの母校への訪問でした。
自慢の仲間たちと一緒にすごすワクワクと元気な午後でした。

まだまだこのお話は少しづつ紹介して行こうと思います。