璃寛茶りかんちゃ

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璃寛茶りかんちゃ

鶯色に見えたこの色は璃寛茶だと言う、歌舞伎役者の嵐璃寛の
用いた色から残された色である。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

鶯とは不思議な鳥で声はすれども姿は見えず、それでもその響
き鳴くを聴けばとても近くにいるような木がする。
今年も掛川の東山の茶畑であちこちから鶯の声を聞いていた。

鳥はどの鳥も同じ声で鳴くわけでもなく、上手に鳴くものもい
れば練習中といったものもいる。ささ鳴きのものもいる。

鳥の声とは心地よくまた短く響き渡る。
それが一面の茶畑ならなおさらで、鶯が!と言えば茶摘みたち
はこともなげにこの辺には多いのだと言う。

町の者は今までの一生分を一日で聴くことも出来るのである。

こんな一面の鶯の声の響く茶畑を独占している。これを一緒に
聴きたい人がいる。聴かせたい人がいるのだと思う。
それでも溢れるほどの音で鶯は鳴き、その声に包まれている。
茶の山を吹き抜けてゆく風ほどに多い鶯を聴いている。


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