早川町へのエール2

カテゴリー │海とスキッフの話

早川町へのエール2

5月27日(木)の午前、今年は4月の浜名湖ボート&スポーツショ
ーに続き、9月の浜名湖フォークジャンボリーと浜名湖にご縁の
ある仕事をしています。

浜名湖のベースである浜名湖ボートクラブカナルで打ち合わせし
ているとオーナーの柴田さんのところに一報が入った。

「山梨県の早川町で道路崩壊がありダム湖の奥の集落の住民が
孤立した」

早速インターネット検索で現場の様子を見ればダムの管理用の
小船が活動しているが、ボートがいるのだと言う。

連絡は山梨県から”浜名湖海の駅連絡会”に入り、出動できる
ボートを探していた。カナルは反応した。

早川町へのエール2

カナルの主力艇、カロライナ・スキッフは平底で浜名湖のよう
な遠浅(シャロー)の航行ほか、安定した船である為、法律上
は7人ながら20人もの人が乗ることも可能となる。
早速この船を牽引し、とりあえず出発した。

早川町へのエール2

山梨県早川町は、静岡県からは清水からの国道52号を北上する
山梨県に入り、竹の子で有名な南部町などを過ぎ身延を過ぎれば
下部温泉との交差点となる。これを右に行けば本栖湖である。

途中現地との中継をした浜名湖海の駅事務局の城田さんから現地
情報や受け入れ態勢についてひっきりなしに連絡が入る。
現地では派出所の警官の皆さんや役場の総務課のみなさんが対応
していただいた。

早川町へのエール2

早川町という名のとおり、町は急流の早川に沿っている。
役場の職員さんのご案内で早川の支流である雨畑川の雨畑ダムサ
イトに入った。

ダムからすぐ上流の山が崩落し道路を塞いでいる。
その現地で指揮をとっていらっしゃったのは、なんと町長さん、
辻一幸町長が発生直後から陣頭指揮で対応されていた。

「遠く浜名湖から来ていただいて」とお言葉をいただき恐縮し
ながらダムサイト周辺で牽引してきたスキッフを降ろす打ち合
わせをするが、水量を減らし放水中のダム湖の水面は道路から
あまりに下すぎる。

町長に労っていただきながらもカナルとしてはボートでの救援
活動を断念しました。

早川町へのエール2

現地ではダム湖を管理する会社の小さなボートと、県が派遣し
たという一回り大きなボートが活躍を始めていました。

道路が使えなくなったわずかの距離をボートで迂回する作戦は
町長の現場の判断で住民のみなさんの生命線を確保していまし
た。

「初動が大切なんだ、現場で判断し、住民に不安を与えない
ことが仕事なんだよ」と町長は言う。

今回は役に立てませんでしたが、浜名湖の防災艇として訓練に
も参加する浜名湖ボートクラブカナルとその一員として初動の
大切さと、現地で直接指揮をとる町長に出会えたことで安心し
て戻ることができました。

帰りに早川町でとれたワインですとお土産をいただいた総務課
の深沢課長さんらは話します。

「早川の子供は山の子供、かつて浜名湖の海の子供たちとの
交流体験があったんですよ」と言う。

わずか車で3時間50分ほどの距離、緊急時にも交流にも遠い所
ではありません。
是非またなんらかの交流をいたしましょうとお送りいただいた
皆様に挨拶して帰ってきました。

行政の首長が自ら指揮をとっていたこと、湖を渡る住民のみな
さんがすぐに開かれる復旧説明会で対策を聞けると聞いたこと、
そして山梨の早川町が、浜名湖ともご縁があったことなどを
話しながら、にわかレスキュー出動となった急な旅から戻って
きました。

復旧までは時間がかかるそうですが辻町長さん役場や警察、
消防のみなさんのご活躍で一日も早く復旧されることを祈って
います。


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