2010台のシビックタイプRユーロ

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2010台のシビックタイプRユーロ

 白いクマと真っ赤なつやつやボディの新型ワーゲンPOLOのCMが流れている。
真っ赤な車は乗る前の印象ほどじつは派手ではなく、街に溶け込む、夜ともなれ
ば黒ほどにも感じるから選んでみるとよいのである。

新型(ヨーロッパでは既に先行発売されて長い)シビックタイプRユーロが日本に
導入される。
先の経済ショックで導入は延期もしくはなしとされた魅力的な本来の”シビック”
がいよいよ日本に登場となるのである。

50代が持つシビックのイメージは現在に継がれてはおらず、長くその名前をマイ
ナーにしているのだが、”ワンダー”なシビックらが持っていたシティカーの位置
は子分である車たちに譲られてしまっている。
かつてはフィット並に街に溢れ愛されていた頃があったのである。

さてこのタイプR(ハッチバック)の攻撃的なイメージはかつてシビックを知る者に
「帰ってきたシビック」を感じさせる。

小さな下駄というよりスニーカー感覚で愛された車は今日的な武装をまとって現
れた、これがタイプRというところにまだホンダの”やる気”を感じさせるのだが、
たった2010台(2010年ということか)というプレミアムでなければ売れないという
3ドアハッチの厳しい市場があるのです。

小さなクサビのカタマリとなった感のあるタイプRを海外車評サイトで見かけてい
たのだが、ヨーロッパデザインの中で愛された車はフォードヨーロッパの車たち
と同様に性能とそのスポーツイメージで売れ、熟れてきた車である。

じつはホンダの車がちょっと苦手で購入した経験がないのだが、小さいホンダは
別、このメーカーは大きくなるほど魅力が薄まり、小さい車を開発させると「!」と
なるものが期待されている(という文化をホンダは持つ)。
未だその癖がユーザー側にあり、期待値をあげてしまうのである。

先日メーカー別の販売台数を見ると、トヨタの1位はゆるがないものの、2位はホ
ンダ、3位は日産となっていたのだが、その前月あたりでは2位スズキとか2位
ダイハツという月もあると言うのだ。

スズキとダイハツは別としてもどのクラスも揃えることを義務づけられたホンダは
総花的に車を開発しなければならないメーカーとなっている。

そこにスポーツイメージとしていたF1が無くなり、S2000も中止となった今はやは
りイメージリーダーが欲しい、それはかつてから築き上げた小さなスポーツを開発
するメーカーとしての位置である。

スポーツイメージを持つメーカーの小さなスポーツの置いてあるディーラーにはさ
まざまな年齢層のユーザー候補が訪れる。
そこにシビックスポーツがあり、東京モーターショーで発表され発売が待たれる
CR-X後継がある。
その上でミニバンを選ぶのも、大型車を選べるのがよい。
スポーツイメージを持ったメーカーの車を購入する楽しみとはそういうことである。

F1をショールームに飾れない今は、非売品のタイプRユーロを飾っておく。
それだけでハイブリッドのインサイトも、新型ワゴンRも売れてゆくというものなのだ。


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